JHL戦況報告

12月3日(日)

湧永 25-21 車体
(13- 9, 12-12)
『王者｢湧永｣をﾄﾖﾀ車体の若さあるｽﾋﾟｰﾄﾞﾌﾟﾚｰで苦しめる。』
　全国高校選抜大会ﾘｰｸﾞ戦の最終試合に引き続き、現在ﾘｰｸﾞﾄｯﾌﾟを走る湧永製薬と、若手中心のﾁｰﾑながら元気のあるﾄﾖﾀ車体ﾁｰﾑの激突。湧永製薬のｽﾛｰｵﾌで始まる。1･2･3ﾃﾞｨﾌｪﾝｽで防御する車体に対し、身長を利した一線防御の湧永、ｾｯﾄからのﾐﾄﾞﾙｼｭｰﾄで車体がﾘｰﾄﾞすれば、ｻｲﾄﾞ・ﾛﾝｸﾞｼｭｰﾄで湧永も反撃。開始8分で3対3の好ｹﾞｰﾑとなった。湧永はNo.10ﾌﾞﾗﾏﾆｽのﾛﾝｸﾞ、ﾛﾝｸﾞｼｭｰﾄ体勢からのﾎﾟｽﾄ、No.7中山のﾐﾄﾞﾙ、それに対し車体はNo.7野村のｽﾃｯﾌﾟｼｭｰﾄ、ｺﾝﾋﾞからのﾎﾟｽﾄと応戦。個人技術に勝る湧永が徐々にﾘｰﾄﾞ、現在個人得点ﾗﾝｷﾝｸﾞ3位No.13小沢のｻｲﾄﾞｼｭｰﾄが連続で決まる。前半の終盤は湧永のﾎﾟｽﾄに対し、車体No.7野村のﾐﾄﾞﾙと、息の抜けない好ｹﾞｰﾑ、特に両ﾁｰﾑのｺﾞｰﾙｷｰﾊﾟｰの好守により、観客を沸かす13対9で前半終了。
　後半開始早々、湧永は両ｻｲﾄﾞより着実に加点し、15対10と湧永がﾘｰﾄﾞ広げる。必死に防御する車体に2名の退場者が重なり、湧永の速攻を許す。車体No.5角谷、No.7野村のﾐﾄﾞﾙで対抗、その上車体No.12渡辺GKの7mｽﾛｰ好守で、観戦している者としては最高のｹﾞｰﾑであった。残り15分、20対15湧永ﾘｰﾄﾞ。湧永はNo.6山口のｶｯﾄｲﾝ、No.10ﾌﾞﾗﾏﾆｽの得点で着実に加点。残り3分、車体もNo.5角谷のｶｯﾄｲﾝで追い上げるが届かず、25対21で終了した。
　ﾄﾖﾀ車体は、すばらしいねばりのあるﾁｰﾑ。退場者が数名でたが、ﾗﾌﾌﾟﾚｰではなく、身長のある湧永の攻撃を止める為の防御であり、いたしかたのないﾌﾟﾚｰではなかったか。観客の大半がこれからの日本を背おう高校生で今日の試合は大変勉強になったであろう。