JHL戦況報告

12月5日(土)

湧永 33-16 北電
(16-12, 17- 4)

『堅守からの速攻で湧永製薬が北陸電力を下し5勝目!』
 6−0ディフェンスを敷く北陸電力に対して、No.15今井のポストシュート、No.4坂本のサイドシュートで攻める湧永製薬。大型選手の3−2−1ディフェンスの湧永製薬に対して、クロスやポジションチェンジからNo.5桜井のカットインシュートやNo.13山原のポストインからのシュートで対抗する北陸電力。立ち上がりから一進一退の展開となり、15分までは8対8のイーブンとなる。しかし、ここから湧永製薬は下がり気味の北陸電力ディフェンスの上からNo.2谷村のミドルシュートやNo.23東長濱のカットインシュートが決まり始め20分を過ぎて湧永製薬の3点リードとなる。さらに湧永製薬は北陸電力のポストプレーを嫌いディフェンスシステムを6−0にシフトチェンジすると攻めあぐねる北陸電力を尻目にNo.13新、No.4坂本が得意の速攻に持ち込み6点差にリードを広げる。対して北陸電力もNo.8杉山・No.2高橋の速攻で追いすがり、前半は16対12と湧永製薬がリードして終了した。
 後半開始から両ゴールキパーのファインゼーブもあり、両チームともセットオフェンスでの得点が伸びない。しかし、湧永製薬はNo.23東長濱・No.6山中のミドルシュートやNo.14武藤のポストシュートで加点し徐々に差を広げる。3−2−1ディフェンスに戻した湧永製薬に対して盛んにローリングやポストプレーで撹乱する北陸電力だが、バックプレーヤー陣の足が止まると攻撃時間のみが長くなる悪循環に陥る。湧永製薬のNo.13新、No.2谷村の速攻が決まり中盤過ぎには遂に10点差となった。リードしている湧永製薬は時間をしっかり使いながら丁寧に攻め、サイド・ポストから着実に加点し、残り10分を切って30対15とダブルスコアとなった。北陸電力はNo.4落合のポストプレーなどで意地を見せるが、集中力を欠いてパスミス・シュートミスを連発する。堅い守りから余裕の攻撃を見せた湧永製薬が、プレーオフ進出に望みをつなげる5勝目を挙げた。北陸電力は攻撃力が伸びず、やはり1勝が遠い試合となった。