東アジアクラブ選手権 戦況報告

4月20日(金)

斗山 28-18 江蘇省
(11- 8, 17-10)

『足を使った斗山が、江蘇省を攻守ともに圧倒し快勝!』
 スピードとテクニックの韓国斗山と、長身のパワーヒッターを揃える中国江蘇省の対戦は、斗山が3−2−1ディフェンスでプレスをかけるのに対し、江蘇省が6−0ディフェンスでミドルシュートを高い壁で阻止する狙い。序盤はどちらもミドルシュートなどで得点するも、やや攻めあぐねて単発で終わる。10分過ぎから、カットインプレーでディフェンスの間を狙い始めた斗山が、6Mエリア内でのディフェンスファールを誘い7Mスロ―で着実に加点。江蘇省も5番のポストプレーなどで対抗するも、相手ディフェンスの高いプレスを受けてオフェンスミスを連発し、ゲームの流れは斗山優勢に傾く。サイド攻撃でディフェンスの間を広げ、ポストシュートで加点する斗山は徐々に点差を広げ、高いプレスを攻め切れない江蘇省は、終了間際に速攻などで2点を返すも、結局は11:8の斗山リードで前半を終了した。
 高い3−3ディフェンスにより、どうしてもゴールから離されてしまう江蘇省は前半同様苦しい攻撃となり、対して斗山は9番のミドルシュートでの三連取や速攻などで、後半開始5分で一気に7点まで差を広げる。その後も、斗山はカットインシュート、サイドシュートなどでディフェンスを広げたところを、クイック気味のミドルシュートやポストプレーなど、多彩な攻撃で江蘇省ディフェンスを翻弄。守っても終始足を使ってプレスを持続し、ボールカットなどで速攻に持ち込み主導権を離さない。江蘇省は2番のポストプレーや20番のカットイン、6番のミドルシュートなどで対抗するも点差を詰めるまでに至らず、後半20分を過ぎても24:17で斗山のリードは変わらず。終盤足の止まった江蘇省を尻目に速攻などでさらに加点し、最終スコア28:18で斗山が快勝。両GKがファインセーブなどで会場を盛り上げるも、斗山のスピード・テクニックが光った試合であった。