東アジアクラブ選手権 戦況報告

4月20日(金)

大同 30-25 北電
(15-11, 15-14)

『大同が堅守とパワーで、粘る北陸電力を振り切る!』
 開催国日本の出場チーム同士の戦いは、日本代表選手を多数擁する大同特殊鋼に、体格的に劣る地元北陸電力がいかに挑むかに興味が集まった。大応援団の声援を受けた北陸電力のスローオフで始まった試合は、どちらも6-0ディフェンスから牽制を入れてプレスを掛ける守り。大同は強いフィジカルでアタックをかわしながらミドルシュートなどで得点。北陸電力は相手ミスを速攻につなげて反撃、序盤は互角の出足を見せる。強い押し込みを果敢に押し返す北陸電力ディフェンスと、大型選手が壁を作る大同ディフェンスの守りあいで、15分を過ぎた時点で6:6のロースコアの展開。ここから大同はサイド・ポストにパスを散らして効果的に加点し一気に三連取。北陸電力も4番、17番のミドルシュートなどで追い縋り、GKのファインセーブもあって、簡単には引き離されない。ともにボールに強い執着を見せる好ゲームとなった。しかし、決定力に勝る大同がやや優勢にゲームを進め、15:11と大同リードで前半折り返した。
 後半も両チームともディフェンスがよく集中し、GKの好セーブもあって一進一退の白熱の展開。北陸電力が4番・17番の技ありのステップシュートなどで得点すると、大同も2番のミドルシュートやポストシュートで応戦し、10分過ぎても依然4点差のまま。どちらも主導権を握れない状態で推移し試合は中盤へ。大同は相手の退場を機にサイドシュート・速攻などで加点し、この試合初めての6点差とし試合の流れは一気に大同となるが、粘る北陸電力はサイドショート・ポストシュートで応戦し試合を諦めない。9番のポストシュートや4番の速攻などで3点差とするも、大同の堅守の前に30:25で、大同特殊鋼が粘る北陸電力を振り切った。