東アジアクラブ選手権 戦況報告

4月22日(日)

江蘇省 25-24 北電
(14-16, 11- 8)

『パワーと体格に優る江蘇省が、終了寸前の逆転劇で北陸電力を下した。』
 この大会勝ち星のないチーム同士の対戦。ともに1勝が欲しい両チームの戦いは、大応援団の声援を受けた地元北陸電力のスローオフで始まった。巨漢選手を横一線に並べた江蘇省ディフェンスに対して、果敢にミドルシュートを打ち込む北陸電力は、4番・17番で得点。同じく6-0ディフェンスからプレスを掛ける北陸電力ディフェンスに対して、江蘇省もミドルシュートで応戦。互角の立ち上がりから得点は4:4のイーブンとなる。その後、10番のミドルシュートなどで先行する江蘇省を、北陸電力が持ち前の速攻などで追撃する展開。20分を過ぎても10:10と両者譲らぬ好ゲームとなった。ここから北陸電力はアタックを強めにし、人数を掛けたディフェンスでボール保持者を遠くする戦術に変更。攻撃でも早いパス回しからのサイドシュートなどで逆転に成功する。江蘇省も8番のポストプレーなどで追い縋るが、GK21番のファインセーブもあり、北陸電力が16:14とリードして前半を折り返す。
 追う形の江蘇省は、後半に入って5-1ディフェンスにシフトチェンジし、北陸電力のパス回しにプレッシャーを掛ける。攻撃ではプレスディフェンスの裏のポストにボールを集め崩しにかかるが、北陸電力GKがファインセーブを連発し、点差を詰めることができない。逆に北陸電力は、意表をついた13番の回り込みシュートや5番のランニングシュートなどで加点し、13分過ぎには21:18とリードを広げる。北陸電力の体を張ったプレスディフェンスの前に、思うような形を作れない江蘇省は、相手の退場を機に19番のミドルシュートなどで反撃し、25分過ぎに23:23と遂に同点とする。1点を争う熾烈な展開は、どちらも1点を取り合った後の残り1分で江蘇省の19番が苦しい体勢からミドルシュートを決めた。その後の北陸電力の攻撃では残り5秒に江蘇省1名退場になり、北陸電力5番が放ったシュートは僅かにゴールポストの外。無情のホイッスルがなり、江蘇省が劇的な逆転で北陸電力を下した。