東アジアクラブ選手権 戦況報告

4月21日(土)

ソウル 34-21 上海
(18- 9, 16-12)

『ソウル市庁が堅守で速攻で上海を突き放す!』
 長身を生かしたミドルシュートとポストプレーが身上の上海と、スピードとテクニックに秀でたソウル市庁の対戦。どちらも一敗を喫しているだけに、上位進出のためには負けられない試合である。11番のミドルシュートで先制したソウルは、上海の攻撃に対して高いプレスを掛ける3-3または4-2ディフェンスを仕掛け、立ち上がり8分まで上海を無得点に抑える。しかし、攻撃ではいつになくミスを連発し得点が伸びずにいたが、10分を過ぎた辺りから11番の切れのあるフェイントや、速攻で徐々に加点し得点差を5点とする。上海はプレスディフェンスの裏を使って18番のポストプレーで応戦するも、速攻やノーマークシュートの機に、ソウルGK12番のファインセーブにあい追い上げることができない。逆にソウルは落ち着きを取り戻し、セット攻撃でも上海のツートップを崩してサイドシュートなどで着実に加点、前半を18:9のダブルスコアで折り返した。
 後半に入ってもゲームの様相は変わらず、ソウルの足を使ったディフェンスに攻めあぐねる上海を尻目に、速攻と5番の個人技などで得点を重ねるソウルが、優勢に試合を進め着実に点差を広げて行く。上海は8番のミドルシュートや18番のポストシュートで得点するものの、全体としては単調な攻撃を繰り返すのみ。守っても、6-0ディフェンスから牽制気味に仕掛ける4-2ディフェンスで、広げられたポジションの1:1が個人技で突破され、まさしく翻弄といった形であらゆるポジションから得点される展開。中盤を過ぎて荒くなったソウルのディフェンスが退場者を出す間に、辛うじて連続得点はするが、大勢を変えるまでには至らない。結局、最終スコア34:21の大差でソウル市庁が上海を下した。