東アジアクラブ選手権 戦況報告
4月21日(土)
北國 21-20 オムロン
(12-10, 9-10)
『攻守ともに集中が切れなかった北國銀行が、激戦の末オムロンを下す!』
日本リーグを1位通過しながら、プレーオフでオムロンに後れを取った北國銀行にとっては、雪辱を期す絶好の機会。どちらも1勝を上げ、この大会の優勝を左右する大事な試合であり、日本代表選手が多数名を連ねたアジアトップレベルの戦いとも言えよう。
どちらも6-0ディフェンスから牽制に出て、バックプレーヤーにプレスを掛けるディフェンス。カバーの遅れや連携ミスが失点につながるだけに、声と足でアグレッシブに動き回り、オフェンスも負けじと目まぐるしくポジションを変える激しい展開。序盤からサイドシュート・ポストシュート・カットインと多彩な攻撃で点を取り合い、10分を過ぎて4:4のイーブン。ここから17番のサイドシュート、13番のミドルシュートなどで北國が一気の6連取、ゲームの主導権を掴みにかかる。対するオムロンは22番のポストシュート・7番のミドルシュート・速攻など四連取で応酬し2点差とする。その後、両GKのファインセーブもあり一進一退の攻防が続き、北國銀行が12:10とリードして前半を折り返した。
後半立ち上がりに北國が2連取し、波に乗るかと思われたが、オムロンは8番のカットイン・速攻で応戦。前半同様息詰まる展開が継続する。利き腕側をプレスする両チームのディフェンスに対し、どちらも広くなったアウト側へのカットインなどで得点し、15分を過ぎても17:15と2点差は変わらず。個々のプレーに狙いと集中が感じられる中、攻撃のファウル・GKの好セーブを速攻に繋げた北國が連続得点で、後半20分で4点差とする。しかし、オムロンも13番のサイドシュートなどでしぶとくくらい付き、すぐさま2点差に引き戻す。目の離せない攻防が続き、ルーズボールにもお互いの執念が感じられる好ゲーム。残り5分となっても点差は依然2点のまま。オムロンは難しい角度のサイドシュートを決めて1点差と詰め寄るが、北國は13番のフェイントで退場を誘いポストシュートで得点。すかさずオムロンもポストシュートで応酬、まさしく1点を争う際どい展開となる。残り1分でオムロンの攻撃時に、激しいアタックから北國に退場者が出る。ボール回しから狙いすましたサイドシュートを北國GKがシャットアウト。悲鳴が充ちる中、北國銀行が死闘を制した。