JHL戦況報告

2月23日(土)

合成 31-27 トヨ東
(17-13, 14-14)

『来季に希望を抱かせる、充実した最終戦に』
 試合開始のスローオフはトヨタ自動車東日本。両チームともに一線ディフェンスをひき、ロングシュート主体のゲーム展開で試合が進む。先取点は豊田合成。9番中島の速攻で得点を奪うも、その後はトヨタ自動車東日本12番関口の好セーブによって得点が奪えない。逆にトヨタ自動車東日本は3分過ぎから18番上野の速攻、9番吉田のロングシュート、13番桑名のサイドシュートとディフェンスに的を絞らせない攻撃で得点を重ねる。その後、トヨタ自動車東日本は足の動いたディフェンスでペースをつかみ、15分には8対4とリードを広げる。一方、豊田合成は東日本の2分間退場を機に本来の落ちつきを取り戻し、粘り強いボール回しから確率の高いシュートを選択し、着実に得点差を縮める。前半26分過ぎ、豊田合成は9番中島のスティールから速攻でついに同点へと追いつき、試合を振り出しに戻す。豊田合成はそのまま流れをつかみ、前半を17対13の4点リードで終える。
 後半も序盤から豊田合成が積極的なディフェンスで優勢に試合を進める。2分と3分過ぎに豊田合成は連続で退場者を出し暗雲が立ち込めるも、キャプテン14番中村のルーズボール死守、16番藤堂のファインセーブ、この日6得点の10番長江のサイドシュートと気迫のこもったプレーが連続し、東日本に流れを引き渡さない。懸命に食い下がる東日本は17分のタイムアウトの後、ダブルマンツーマンを仕掛け相手に揺さぶりをかけるも、間合いを取って落ちついたパスワークを見せる豊田合成は着実に得点を重ねる。トヨタ自動車東日本は2番濱口、18番上野の力強いロングシュートを軸に最後まで観衆を沸かせるが、最後まで前半の得点差を縮まるまでには至らず。最終スコア31対27で豊田合成が勝利した。日本リーグ初参入のトヨタ自動車東日本は若いプレイヤーの活躍が光り、来季への希望を抱かせる試合に。そして、攻守に渡り充実した豊田合成には、来季上位に食い込む期待を大いに抱かせる最終戦となった。