JHL戦況報告

3月10日(日)

オムロン 22-21 広島
( 8-12, 14- 9)

『最後まで目が離せない激闘をオムロンが制す !』
 プレーオフ女子決勝、リーグ1位のオムロンとリーグ3位のメイプルの対決。会場を埋めつくす両チームの応援団の大声援に試合前から否が応にも盛り上るボルテージ。開始2分ポスト8番塩見の体を張ったシュートが7Mスローの判定。これをきっちり7番宋が決めてこの試合の初得点。最初に流れを掴んだのはメイプル。昨日リーグ2位北國銀行を倒した勢いと運動量は今日もそのまま。素早い速攻とパスワークで切り崩す。対するオムロンは17番東濱、7番藤井を中心としたセットプレーと高さのあるディフェンスで冷静な試合運び。オムロンは8分すぎに退場者を出すが、ディフェンスでしのぎ、10分を過ぎて3-4と均衡状態。オムロンは7番藤井、17番東濱の個人技で得点を狙うがゴールを割れず。メイプルは勢いに乗ったままの16分で4-7と3点差をつける。ここでオムロンはタイムアウトを取り落ち着きを取り戻し、ディフェンスを固め、メイプルのパッシブプレーによるターンオーバーを狙う。一進一退の攻防が続くが8-12とメイプル優位で前半終了。
 後半オムロンのディフェンスが機能しはじめメイプルが攻めあぐねる。オムロンが速攻で3連取。セットオフェンスでも打点の高いシュートが決まり、後半10分で15-13と2点差をつける。このままオムロンが流れを掴むかと思われたが、メイプルも負けじと連取し、後半15分15-17の2点差とする。オムロンも速攻8番石立のカットインで後半16分に同点に追いつく。ここからは両チーム全力でぶつかる一進一退の攻防。エース17番東濱の強いシュートで19分19-18と再逆転。しかし、その17番東濱が20分に足でボールをカットした為に退場するが、このチャンスにメイプルは逆転することができず、メイプル同点のチャンスにオムロンGK1番藤間がファインセーブを連発。21-20と1点差のままラスト3分を迎える。両チーム1点づつ得点し、22-21でラスト1分間の攻防。メイプルが残り30秒でボールを奪い速攻につなげようとするがファールとなる。最後の望みをかけたノータイムスローはゴールを割れず、オムロンが激闘を制す。この一戦に全力を尽くした両チームの健闘を讃えたい。