第34回日本リーグ2009-2010 Season
試合結果
JHL戦況報告 第1週
第1日・2009/09/05(土)
第2日・2009/09/06(日)
◆ 男 子 ◆
大同特殊鋼 32 (16-12, 16-14) 26 湧永製薬
- 『大同特殊鋼、リーグ5連覇に向け順調にスタート!』
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日本リーグ5連覇を目指す大同特殊鋼と昨年度リーグ3位の湧永製薬との対戦となったリーグ開幕戦。No.7地引の得点で先制した大同は高い位置から早めにプレッシャーをかけるディフェンスでペースをつかむと、6分には4-1とリードする。大同ディフェンスを攻めあぐむ湧永だったが、10分No.2ルーキー谷村のスタンディングシュートで4-2とすると、じわりじわりと点差を縮め、17分No.17古家のカットインでついに同点、7-7とする。一気に逆転を狙いたい湧永であったが、ここで退場者を出してしまうと、大同に3連続得点を許し10-7、再び追う展開となる。一方、リードを取り戻した大同は、リズムのよいボール回しからポスト、サイドでノーマークをつくりだすと着実に得点を重ね、前半を16-12、4点リードで折り返した。
後半は、一進一退の試合展開。両チームゴールキーパー大同No.12高木、湧永No.16松村の要所をおさえるキーピングもあり、15分をすぎ、22-19と3点差で大同のリードが続く。ここから流れをつかんだのは大同。No.3野村のカットインで4点差、No.9武田のポストシュートで5点差とリードをひろげる。湧永もNo.13新のサイドシュートで追撃をはかるも、残り1分からの大同の3連続得点で勝負あり。V5にむけて大同が順調なスタートをきった。
琉球コラソン 22 ( 8-13, 14- 9) 22 豊田合成
- 『白熱の攻防は引き分けに終わる!』
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豊田合成のスローオフで前半スタート。開始直後、豊田合成7番桶谷によるスカイプレーで先制得点。コラソンもすぐに23番水野(裕紀)の得点でおいつき、一進一退の攻防が続く。コラソンの高いディフェンスに対し豊田合成は、ポストやカットインで攻め得点を重ねる。コラソンはポストクロスをきっかけに3番宮城のサイド、23番水野(裕紀)カットイン、5番村山の7mスローで得点するものの、豊田合成12番GK藤田の好セーブやポストへのパスミスから逆速攻が目立ち、前半13-8豊田合成リードで前半終了。
後半開始両GKの好セーブが光り、村山7mスロー等で後半6分で3点差につめる。豊田合成6番大橋の気迫のこもったシュートに5点差に戻されたが、ここから琉球コラソン22番GK石田のナイスセーブが連発。逆速攻や7mスロー等で得点し、18分に23番水野(裕紀)がカメラに激突しながら決めたシュートで1点差につめより、15番志慶真のサイドシュートで同点、逆転した。そこから1点差の攻防が続き、両チーム共気迫のプレーで意地を見せ、同点で試合終了した。
◆ 男 子 ◆
大崎電気 36 (20-15, 16-10) 25 トヨタ車体
- 『大崎電気、攻守にトヨタ車体を圧倒、開幕戦を飾る!』
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昨シーズン1勝1敗の両チームの開幕戦は、トヨタ門山のミドルシュートでゲームがはじまる。大崎は、攻撃的な前に出るディフェンス、豊田のカット、さらにはステップシュートが決まり、8分に5-4と逆転。トヨタもサイド小沢の活躍があり、両チーム共に積極的ディフェンスから速攻で1進1退がつづく。16分大崎はスカイプレー、内田の速攻で3点リード。大崎の変則ディフェンスに苦しむトヨタは、野村をコートに投入するが、大崎も大きくメンバーをチェンジし、ベテラン中川のカットインや小澤の速攻で6点差とする。トヨタは門山のミドルで20-15とし、5点大崎のリードで前半終了。
後半、大崎での初得点となった横地のゴールではじまる。トヨタもクロスから高智のミドル、田中のポストで反撃し、7分には3点差とする。トヨタに移籍したGK坪根が好セーブを見せるが、大崎もGK吉田の活躍と小澤の早い攻撃でゲームの流れを維持する。19分に30-22と8点差がついたところで、トヨタはタイムアウト。トヨタは、石戸、崎前が頑張るが、なかなか点差が縮まらず! 36-25でタイムアップ。大崎の総合力と攻撃的ディフェンスの勝利であった。
トヨタ紡織九州 30 (15-13, 15-10) 23 北陸電力
- 『スピードある組織的なプレーでトヨタ紡織九州、まず1勝!』
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前半、トヨタ紡織は、呉、海道、阪を中心に多彩な攻撃で得点を重ね勢いをつける。北陸電力はトヨタ紡織の固いディフェンスに攻撃のリズムがつかめずシュートを決めきれない。好調なスタートを切ったかにみえたトヨタ紡織は、7mスローを前半の終盤2連続で外す。キーパーの好守がありながらも北陸電力のミスによる速攻で2点差で折り返す。
後半、立ち上がりすぐにトヨタ紡織は速い展開により、2連続得点で17-13とする。その後は互いの攻防で一進一退のゲーム展開が続く。中盤にフェアプレーに欠けた北陸電力にゲームが中断されたが、その後、トヨタ紡織は確実なプレーにより得点を重ね逃げ切った。
◆ 女 子 ◆
ソニーセミコンダクタ九州 28 (12-14, 16-13) 27 オムロン
- 『ソニーが5連覇を狙うオムロンに逆転勝利!』
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ソニーのスローオフ、速攻から郭のミドルシュートでスタートするが、オムロンも藤井のミドルシュートで加点、両チームともにしっかりとしたディフェンスからの速攻を展開する。10分ソニーは、ベテランの田中の好アシストから高栖のポストプレーで6-5とリード。オムロンは、ソニーのGK飛田の好守もあり、なかなかリズムに乗れないが、16分、長野の退場を機にリードする。その後は両チームのサイドの速攻などが決まり、一進一退が続くが、20分ソニー長野のカットインで、オムロン東濱が退場、ソニーがリードする。しかし、オムロンのゲームメーカー洪の冷静な判断で、ふたたび2点リードし、前半を終了。
後半、オムロンが洪のカットイン、城内の速攻で16-12とリードを広げるが、ソニーは、郭、長野のベテランの活躍で、8分に1点差とし、ここでオムロンは新人の石立で流れを変える。この後、両チーム共にスピーディーなゲーム展開で好プレーが続く。19分ソニーが2点リードしオムロンがタイムアウト。23分には、オムロンのポスト吉田のシュートで同点、さらに連続ゴールで逆転するが、ソニーも退場者を出しながらも、5人の攻撃で加点する。残り3分30秒ソニーが同点とした場面でオムロン坂元が退場。オムロンが先にリードするが、その後ソニーはサイド髙橋が連続ゴール。さらに郭が勝負を決めるミドルシュートを決め、28-27でソニーの勝利。ベテランの活躍が光った。
北國銀行 34 (20- 9, 14-19) 28 広島メイプルレッズ
- 『圧倒的な強さを見せつけた北國銀行!』
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試合開始から北國銀行は、攻撃的なディフェンスでペースをつかむ。上町のランニングシュート、サイドシュートと見事なシュートテクニックが光り、15分過ぎに5点リードしたところで広島がタイムアウト。 さらに20分過ぎには、若松の連取で15-7と大きくリードする。その後もオフェンスでの速い展開に広島はついていけず、前半は20-9と北國銀行が大差で折り返す。
後半、立ち上がりは両チームにミスが目立ち得点につながらない。ようやく5分に北國横嶋の速攻で得点するも、広島も2連取するなど中盤までは互角に点を取り合う。その後、北國銀行のスピードが落ちた分、広島にも勢いが出るかと思われたが、前半の大差を縮めることができなかった。
三重バイオレットアイリス 30 (17- 7, 13- 8) 15 HC名古屋
- 『GK、毛利、大活躍!』
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両チーム初戦と言う事もあり、固い立ち上がりでスタート。三重は2分30秒、13番星野のポストシュートで先制、名古屋は直後に7番菅谷のランニングシュートで同点とするが、この後9分までに星野、横川、伊藤らの5連取と、12番毛利の再三の好キープ等もあり、17-7の10点差で折り返す。
後半に入ると、伊藤のカットイン、星野の速攻で得点する三重に対し、名古屋は10番上野のポストプレーで対抗、15分までは後半だけで見ると互角の展開となった。しかし、名古屋はパスミス、キャッチミスを速攻につなげられて点差が開きはじめ、3番桂のポストプレーなどで点差を広げた三重が、15点の大差をつけて初戦を勝利した。三重12番毛利の再三の好セーブ、名古屋10番上野の頑張りが目立った試合であった。