第35回日本リーグ2010-2011 Season
試合結果
JHL戦況報告 第1週
第1日・2010/09/04(土)
第2日・2010/09/05(日)
◆ 男 子 ◆
大崎電気 32 (16-15, 16-15) 30 トヨタ車体
- 『開幕戦、激戦を大崎が勝ち取る!』
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第35回日本リーグ開幕戦という事で盛大なオープニングセレモニーを行い、熱気があふれる中でのスローオフとなった。今シーズンスペインから戻った大崎電気の宮﨑選手はベンチスタート。両チーム共に6-0ディフェンスでスタートした。開始15分、トヨタ車体はかたいディフェンス、そしてゴールキーパー甲斐の好セーブで流れをつかみ10-5とリードする。大崎は宮﨑を投入して流れを戻し、小澤のポストシュート、ゴールキーパー浦和のロングパスからの速攻で25分に同点、前半終了と同時にゴールインした東長濱のステップシュートで逆転し前半を折り返す。
後半、先に流れをつかんだのはトヨタ車体。門山のミドルシュート、カットイン。香川のミドルシュート等で15分に24-21と3点リード。その後も、光増のサイドシュート、銘苅の7mスローで残り8分で29-26とリードをキープする。しかし、ここで大崎が最大の集中力を発揮。宮﨑のシュートを皮切りに、森の2連続ポストシュートで26分11秒に同点とする。ここから大崎は、小澤のサイド、豊田のカットインで2得点。車体もバックプレイヤーの巧みな動きでノーマークをつくるが、28分にゴールキーパー浦和の好セーブに阻まれ、その後に2回連続でゴールキーパー吉田が車体の7mスローをセーブし、大崎の勝利を導いた。オープニングにふさわしい熱戦であった。今シーズンのこの熱い戦いを各地で是非たくさんの人に見ていただきたい。
大同特殊鋼 27 (13- 6, 14-16) 22 湧永製薬
- 『大同、堅守速攻で湧永に快勝!』
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大熱戦のオープニングゲーム(大崎電気VSトヨタ車体)の後、熱気が残ったままでスローオフ。大同特殊鋼は、岸川、武田、末松、松永、山城、渡久川、ゴールキーパー東。対する湧永製薬は樋口、古家、谷村、東長濱、新、木村、ゴールキーパー松村のスターティングメンバーではじまる。ゲームの流れをつかんだのは大同。渡久川のポストシュート、岸川のステップシュート、末松カットインを含む4連続得点で8分4-0とリードする。湧永もゴールキーパー松村の好セーブから樋口、新のサイドシュート、谷村のロングシュートの3連続得点で12分4-3とするが、その後単調な攻撃になり、大同がディフェンスからの速攻で確実に加点し、前半を13-6と7点リードで折り返す。
後半に入っても大同はディフェンスで集中をきらさず、そこからの速攻で加点し、11分21-9とリードを12点に広げる。ここで勝利が決まったかにみえたが、湧永は山中のカットイン等で4連続得点。その後もゴールキーパー松村のファインセーブ、そして木村のポストシュート、福田のロングシュートを含む4連続得点で23分24-19と追いあげるが、大同も山城(本日最多得点)のサイドシュート、ルーキー棚原のロングシュートで勝負を決めた。
トヨタ紡織九州 28 (11- 8, 17-14) 22 琉球コラソン
- 『トヨタ紡織九州、地力を発揮し白星発進!』
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お互い開幕戦という事もあり、様子をうかがう形でゲームがスタートした。先制したのは琉球コラソンNo.5村山選手で、トヨタ紡織九州のセットオフェンスを読みきってのインターセプトであった。勢いにのりたい琉球コラソンだが、トヨタ紡織九州の高いディフェンスを崩せず攻撃でミスが目立ち、ディフェンスでもリズムがとれず前半6分で3枚のイエローカードをもらう。トヨタ紡織九州はゴールキーパー松野の好セーブ、その後の速攻、No.7呉のサイドシュート、No.22石黒の速攻で得点を重ねリードする。琉球コラソンは前半15分過ぎからポストを絡めた攻撃を中心に5点目をとり、1点差とする。ここでトヨタ紡織九州は退場者を出し、1人少ない苦しい状況であったがNo.10海道のサイドシュートで7対5と2点差にした。琉球コラソンは一気に逆転したい所での失点であった。両チーム共に攻撃のミスが目立った前半であった。
後半は両チーム一進一退の試合展開になるが、琉球コラソンは2点差までは追い上げるが、ミスや退場者を出しなかなか波にのれないところをトヨタ紡織九州が地力に勝る試合はこびで確実に点差を広げ開幕試合を勝利した。
◆ 女 子 ◆
オムロン 17 ( 8- 9, 9- 6) 15 ソニーセミコンダクタ九州
- 『オムロン、ソニーとの開幕戦を白星で飾る!』
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大観衆を集めてのリーグ開幕は立ち上がりから互いに激しい攻防が続いた。中でもオムロン1番藤間、ソニー1番中島の両ゴールキーパーが好プレーを連発し14分までに3対3とロースコアの展開となった。そこからオムロンは7番藤井の鮮やかなミドルシュートで抜け出したが、ソニーも譲らず17分には3番長野のカットインで追いつくと直後に4番髙橋が決め逆にリードを奪う。地元で負けられないオムロンは、17番東濱のこの日2点目のシュートで追いつくが、退場者を出している間に再びリードを奪われ結局前半は9-8でソニーが1点リードして折り返す。
後半に入っても一進一退の攻防が続いたが、ソニーが素早いフットワークでオムロンの攻撃のリズムを崩し、そこからの速攻で加点しリードを広げる。しかし、オムロンは後半8分に17番東濱のミドルシュートで10-10の同点に追いつくとセンター5番稲葉の好パスを受けた9番吉田のポストシュートで逆転すると3番高田のサイドシュートなどで17分には3点差をつける。その後7分間互いに点が入らず時間が進みソニーは5番田中の連続シュートで一点差まで詰め寄るがオムロンは5番稲葉の活躍で突き放し、最後は17-15でオムロンが地元での開幕戦を白星で飾った。
◆ 男 子 ◆
北陸電力 26 (13-11, 13-14) 25 豊田合成
- 『劇的勝利をホームで飾り、久しぶりの白星発進となった北陸電力』
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昨シーズン最下位に終わった北陸電力はホームでの開幕戦、久しぶりに白星の獲得に期待がかかる。3:2:1デイフェンスの豊田合成を、落合のポストシュートや杉山のサイドシュートで崩しにかかるが、豊田合成はクロスやインドライブから、野田・中島のミドルシュートで応戦。立ち上りは互角の内容となった。中盤に豊田合成がディフェンスを下げると、北陸電力はすかさず神田・桜井のミドルシュートで加点し、20分過ぎに10対7の3点リード。両チームのゴールキーパーのファインセーブの応酬もあり、なかなか追加点が上げられないまま前半終了。13対11で北陸電力がリードを守った。
後半立ち上がり、北陸電力高橋の退場を機に、今村のアウトカットインなどで追いついた豊田合成は、ここから再びディフェンスラインを上げプレスをかける。攻めあぐねる北陸電力を尻目に、森光のサイドシュートなどで逆に19対16と逆転に成功。しかし、芳仲の退場から北陸電力も懸命に追い縋り、高橋のサイドシュートなどで20分過ぎに同点に追いつき、試合は一進一退の行き詰まる展開となる。残り1分、25対25の同点の場面で豊田合成がタイムアウトを請求。守りきった北陸電力は、高田が速攻から飛び込み勝ち越しのシュート。最後はゴールキーパー有江がサイドシュートをシャットアウトしたところで試合終了。熱戦は、北陸電力の劇的勝利で幕を閉じた。
◆ 女 子 ◆
北國銀行 26 ( 9-12, 17- 9) 21 広島メイプルレッズ
- 『北國銀行、後半得意の速攻で一気に抜け出し、hiroshimaとの開幕戦を勝利で飾る!』
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日本ハンドボールリーグ機構多田会長、齋藤副会長の両氏が観戦の中、北國のスローオフで試合がスタート。復帰した10番呉を中心に攻撃を組み立てる広島が2番土屋のポストシュートで先制。その後も6番植垣のミドルシュートや7mスローなどで抜け出し9分26秒に5対1とされたところで北國がタイムアウトを請求して立て直しを図るが、広島1番ゴールキーパー堂面の好守に阻まれ、その後もペースは変わらず最大6点差を追う展開となる。しかし、北國も途中出場の12番ゴールキーパー田代が好守を連発、4番上町、18番若松の速攻へ繋げて除々に流れを引き戻し、前半を12対9の広島リードで折り返す。
後半は、出だしから北國が10番野路の速攻などで3連取して、後半7分にようやく12対12の同点に追いつく。その後も9番横嶋、4番上町の速攻などで連取し20対15と一気に抜け出した。何とか巻き返したい広島も6番植垣のミドルシュートなどで反撃するものの、半分以上を速攻で得点した北國に26対21と走り負けしたゲーム展開となった。
三重バイオレットアイリス 33 (15-13, 18-12) 25 HC名古屋
- 『地元出身、伊藤,鈴木選手大活躍!』
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リーグ初戦という事もあり、両チーム共に固い立ち上りでスタート。初得点は三重バイオレットアイリス戎野のポストシュート。さらに横川のサイドシュートで加点し、追うHC名古屋は高橋瑛美のカットインで得点する。その後は地元出身の三重バイオレットアイリス伊藤、HC名古屋鈴木の打ち合いを中心に両チームが加点し、三重バイオレットアイリスが2点リードで前半を折り返す。
後半立ち上がりは、HC名古屋菅谷がロングシュートで得点するが、三重バイオレットアイリスもキャプテン星野のサイドシュート、伊藤のシュートで連続得点を奪う。後半8分過ぎから16分まで、三重バイオレットアイリスは6連続得点で突き放しにかかったが、HC名古屋は菅谷のシュートで反撃する。三重バイオレットアイリスは伊藤、星野を中心としたパスカットからの速攻で対応した。残り13分からHC名古屋も菅谷、高橋瑛美で反撃するが、後半中盤の10分間の無得点が最後まで影響した試合であった。地元出身者の伊藤が13得点、鈴木が6得点と2名で19得点という盛り上がる内容であった。