第35回日本リーグ2010-2011 Season
試合結果
JHL戦況報告 第7週
第1日・2010/10/23(土)
第2日・2010/10/24(日)
◆ 男 子 ◆
大同特殊鋼 31 (16-10, 15-13) 23 北陸電力
- 『王者大同、北電を好守で圧倒し6勝目!』
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大同16番東、北電21番有江、両ゴールキーパーの好セーブにより試合が始まる。大同、北電共に高い1:2:3ディフェンスで守るが、大同の堅実な守備からの素早い速攻、セットからの速いパス回しからの崩しに北電は苦戦をしいられる。北電3番神田が連続得点などでくらいつくが、大同も9番武田が前半だけで6点をとるなど点差を広げていく。前半は16対10で大同のリード。
後半は互いにペースをつかめず、一進一退の攻防がつづき点差がつまらない。後半10分過ぎ大同12番高木が7mスローをセーブ、逆に北電9番落合の退場により、リズムは徐々に大同ペース。後半20分には26対16と10点差をつける。北電も5番桜井、2番髙橋、ゴールキーパー12番廣瀬が奮闘をみせるも、大同5番浦田、4番末松が引き離す。ラスト5分、北電もリズムにのり差をつめるも追いつかず、31対23と8点差で大同の勝利に終わる。大同の選手層とゴールキーパーをふくめたディフェンスの意識、そこからの速攻はやはり強いと感じた。
湧永製薬 30 (15-13, 15-12) 25 トヨタ車体
- 『湧永製薬、大事な一戦を制し5勝目!』
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両チームにとって負けられない一戦は湧永のスローオフで始まった。前半は一進一退の攻防が続き、前半10分で5対5と両チーム持ち味を出した展開となる。トヨタ車体はNo.5高智が退場となった際には、コートプレーヤーのNo.10木切倉をゴールキーパーとして攻撃に出場させるなど奇策でピンチを乗り切り、前半20分で9対9の同点。その後両ゴールキーパーの活躍もあり、15対13と湧永の2点リードで前半を折り返す。
後半は湧永のペースで試合が動き出す。トヨタ車体も負けじと粘りを見せるが徐々に差を広げ、後半10分で23対17と湧永6点リード。その後、湧永No.7福田の退場をきっかけに、トヨタ車体が反撃を開始。一時は2点差まで差を縮めるが、湧永ゴールキーパーの再三の好セーブ、No.23東長濱の得点で要所をおさえ、ラスト5分を4点差でむかえる。トヨタ車体は東長濱へのマンツーマンディフェンスやオールコートマンツーマンディフェンスなど対策を講じるが湧永の勢いを止められず、30対25で湧永が試合を制した。
大崎電気 40 (18-17, 22-18) 35 トヨタ紡織九州
- 『大崎電気、貫禄の7連勝!』
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試合は大崎がNo.8東長濱のミドルシュートで先制。一方、紡織はNo.19鈴木のシュートで得点するも、大崎の激しいディフェンスになかなか点が取れない展開に。しかし大崎、No.11横地、No.8東長濱の2回の退場など激しい攻防になり、前半19分ついに同点に追いつく。20分すぎ紡織No.20藤山のステップシュートが決まり逆転。その後は取られたら取り返す展開となり、18-17大崎の一点リードで前半を終了した。
後半は紡織No.5松信の退場の間に、大崎が連続得点。勢いをつけた大崎はNo.77宮﨑のパスを起点にさらに得点を重ね、後半15分には最大9点差に広がった。しかし紡織はクイックスタートやNo.7呉の連続得点で一時2分間で4得点するが、地力に勝る大崎がNo.8東長濱の10得点などの活躍で、最後は突き放した。
琉球コラソン 33 (15-14, 18-15) 29 豊田合成
- 『琉球コラソン、接戦を制し2勝目!』
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豊田合成が14番中村のポストで先制、その後も速攻ロングなどで4-0に。琉球コラソンは7番水野のサイドシュートで反撃開始。10分から23番水野のカットイン。11番栗崎のポストなどで4連続得点で同点に。豊田合成も9番中島のロングで応戦するも、琉球コラソンは、速攻やサイドシュートで5連続得点。その後は一進一退を繰り返し、前半を15対14、琉球コラソン1点リードで折り返す。
後半お互い点を取り合い接戦が続くが、12分豊田合成14番中村、13分13番今村と連続して退場。これを機に琉球コラソンがスパートをかけ、点差は6点に。その後、豊田合成7番桶谷などの活躍で反撃するも、サイドシュートを効果的に決めた琉球コラソンが4点差で逃げ切った。
◆ 女 子 ◆
オムロン 23 (12-11, 11- 9) 20 北國銀行
- 『オムロン、高さとスピードで上町不在の北國を倒す!』
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ソニーに一敗を喫しながらも依然トップを走る北國に対し2位グループで混戦状態にいるオムロンとの一戦。序盤、積極的な守備をみせるオムロン永田がパスカットからの速攻で先取。3分北國樋口の切り返しからのロングシュートで返す。その後、両チームにイージーミスが続き、点に結びつかない。中盤両チームエースの北國樋口とオムロン藤井のロングシュートが決まり5対5と互角。北國は樋口とサイド屋嘉のコンビプレー、若松の0度からのサイドシュートで点を重ねる。一方オムロンも藤井、東濱のロングシュートを重ね1点リードで前半を折り返す。
後半、北國は、開始早々セットから樋口、若松の速攻と二連続得点で勢いづいたが、オムロンも髙田の速攻、藤井のサイドシュートで再度逆転する。樋口頼りの北國は、セットでの決め手が無く苦戦する。高さをほこるオムロンは、スピードも加え確実に加点していく。終盤、北國中村のサイド、ポストシュートと粘りをみせるが、最後まで気を抜かなかったオムロンが3点差で逃げ切った。
ソニーセミコンダクタ九州 39 (18- 8, 21-11) 19 HC名古屋
- 『ソニー、HC名古屋を寄せつけず6勝目!』
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両チームとも、円陣で声をかけ合いコートに入る。HC名古屋のスローオフから始まった。HC名古屋はNo.5高橋(瑛)のロングシュート、No.11高橋(玲)のサイドシュートで得点するものの、警告、退場が目立ちなかなかリズムに乗れない。一方ソニーは、No.3長野の速攻から得点がスタートした。No.11黒木のサイドシュートが連続で決まると、No.4髙橋(恵)やNo.9高栖も次々と加点し、前半10対8と10点差をつけソニーリードで終了した。
後半は、ソニーNo.18張の得点からゲームがスタートする。ソニーはディフェンスから速攻とリズムよく得点を重ね、No.12飛田もファインセーブをみせる。HC名古屋は、ベンチからもげきが飛ぶが、攻めに苦しみなかなか得点に結びつかない。結局、39対19と大きく突き放しソニーが快勝した。
◆ 男 子 ◆
トヨタ車体 27 (18-13, 9-13) 26 北陸電力
- 『後半の立ち上がりが悔やまれる北電、車体が辛勝!』
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トヨタ車体のスローオフ。立ち上がりはお互いミスも少なく譲らぬ展開。10分を過ぎてもトヨタ車体・高智、北陸電力・落合の活躍で一進一退の攻防が続く。前半20分、トヨタ車体のフィジカルの強さが光り、北陸に退場者が出たところで3点差とする。残り7分トヨタ車体の戦術、ディフェンスが冴えわたり、16-11の5点差としたところで北陸電力がタイムアウトをとるが点差は縮まらず、18-13で前半終了。
後半立ち上がりはトヨタ車体ペース。ディフェンスから速攻で一気に9点差をつけるが、後半18分、北陸電力の6-0ディフェンスが機能し、高橋の速攻などで5点差まで詰め寄る。そして残り5分攻め手を欠くトヨタ車体に対し、北陸電力のセンター切越のゲームメイクが冴え、2点差とし、残り1分20秒、 北陸電力 切越のポストプレーが決まり、1点差となったところでトヨタ車体はタイムアウト。確実に1点欲しい所であったが、トヨタ車体はこのプレーをミスしてしまい、逆に北陸・神田が7mスローを獲得しトヨタ車体最大のピンチ。しかし、ゴールキーパー坪根が冷静にキープし、1点差でトヨタ車体が逃げ切った。
大同特殊鋼 31 (19- 9, 12-12) 21 琉球コラソン
- 『大同特殊鋼、落ち着いたゲーム運びで琉球コラソンに完勝!』
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立ち上がりから両者スピード溢れる攻防が繰り広げられる。大同特殊鋼はゴールエリア付近の確率の高いシュートを決める中、琉球コラソンは攻撃の糸口を見出せず、前半18分12-6大同特殊鋼リードで琉球コラソンがタイムアウトを請求。しかし、流れは変わらず大同特殊鋼ゴールキーパー田中のセーブも光り、19-9大同特殊鋼リードで前半終了。
後半 琉球コラソンのポスト栗崎、23番水野のミドルシュートで追いすがるが大同特殊鋼の確率の高いシュートでなかなか点差が縮まらない。最後まで攻撃の手を緩めなかった大同特殊鋼が落ち着いたゲーム運びで31-21の10点差で勝利した。
大崎電気 43 (22-15, 21-18) 33 豊田合成
- 『大崎電気、前半のリードを守り8連勝!』
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前半開始早々豊田合成、中島の1対1からのシュートで先制する。すぐに大崎電気 石川のシュートで同点に追いつき、その後はどちらも一進一退の攻防が続く。前半14分豊田合成の野田のシュートで、9-8と1点リードする。しかし、大崎電気は4連続得点で逆転し、徐々にリズムをつかむ。前半17分、大崎電気は宮崎を投入すると、その宮崎が4得点などで攻撃が加速し、大崎電気22-15の7点リードで前半を終える。
後半立ち上がりは激しい攻防が繰り広げられ、両チーム得点を取り合った。大崎電気は、東長濱のミドルシュートや森のポストシュートで加点し、豊田合成は中島・今村のロングシュートなどで食い下がった。豊田合成は、後半2名の退場者を出したが、大崎電気に大きく差をつけられることはなかった。前半の7点差を守る形で、大崎電気が43-33で勝利した。この試合、大崎電気の篠崎が日本リーグ初得点をあげた。
◆ 女 子 ◆
広島メイプルレッズ 33 (14- 9, 19-12) 21 三重バイオレットアイリス
- 『バイオレットアイリス、後半失速、メイプルレッズが5勝目をあげる!』
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前半立ち上がりから、先行する広島に対して三重が追うというゲーム展開になった。広島はエース呉のロング、植垣の7mスロー・ミドルシュートなどで着実に加点、三重も戒野のロング、星野の速攻などで16分には6-6と、この試合唯一の同点の場面を作ったが、この後広島は植垣のサイドシュート、呉のロングシュートなどで一気に4点を連取して完全にペースをつかみ、14-9と5点差で前半を終了した。
後半に入っても流れは変わらず、三重は当たりの出てきた伊藤のロングシュートなどで12分に3点差までつめ寄ったが、反撃もここまで。その後広島の呉、植垣、土屋らに次々とゴールを割られ、大差のゲームとなった。両チームゴールキーパーの好守の光ったゲームであった。