第35回日本リーグ2010-2011 Season
試合結果
JHL戦況報告 第8週
第1日・2010/10/30(土)
第2日・2010/10/31(日)
◆ 男 子 ◆
大崎電気 38 (16-10, 22-15) 25 北陸電力
- 『大崎電気、無傷の開幕9連勝!』
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開始早々、No.11横地のミドルシュートで大崎電気が先制する。対する北陸電力もNo.9落合のポストシュートで応戦。大崎はNo.20石川、北電はNo.2高橋を中心に得点を重ね、20分過ぎまでは互いに譲らず一進一退の攻防が続く。大崎は、前半20分にNo.77宮﨑とNo.14岩永を投入して本来のスピーディーな攻撃を取り戻すと、No.77宮﨑のカットインからのシュートなどで4連取し一気に流れを引き寄せる。北電もベテランNo.3神田のミドルシュートなどで必死に食い下がるも、大崎の勢いを止めきれず、前半は16対10と、大崎電気が6点リードで折り返す。
後半に入っても大崎はスピードある多彩なセットプレーから、No.8東長濱のミドルシュートや、No.18内田のサイドシュートにより着実に加点する。一方の北電もNo.5桜井が地元の声援を受け、ミドルシュートで必死に反撃するも、大崎ゴールキーパーNo.12東の攻守の前にゴールが遠く、前半のリードを守りきった大崎電気が38対25で勝利し、開幕9連勝を飾った。
前半20分から出場した大崎No.77宮﨑が滞空力のあるミドルシュートなどで7得点、No.20石川、No.8東長濱の両ルーキーも共に7得点と活躍し、詰めかけた金沢のファンを魅了した。
大同特殊鋼 31 (18- 8, 13-15) 23 豊田合成
- 『大同、危なげなく8勝目! 末松選手、通算700得点達成!』
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前半出だし、合成4番野田の7mスロー、大同9番武田のサイドシュートで試合が動く。10分まで合成の1・2・3ディフェンスが機能し、3-3のロースコアのスタート。しかし、合成14番中村の退場を機に、大同4番末松らの速攻が決まり出し、6連続得点で10-3に。合成も13番今村のカットインシュートで反撃するも、大同の勢いは止まらない。合成ゴールキーパー藤田が再三のファインセーブでゴールを死守するも、大同の4連続得点で14-4に。その後は一進一退の攻防が続き、18-8で前半終了。
後半も一進一退の攻防が続く。8分から合成9番中島、13番今村の活躍で3連続得点。大同も負けじと4番末松、5番浦田の速攻で4連続得点。合成は最後まで果敢にゴールを狙うも、31-23で試合終了。末松選手が日本リーグ通算700得点を達成し、勝利に花を添えた。
◆ 女 子 ◆
北國銀行 28 (14-10, 14- 7) 17 三重バイオレットアイリス
- 『北國銀行、地元で三重に快勝、首位堅守!』
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開始早々、No.15伊藤のミドルシュートで三重が先制。すぐさま北國もNo.10野路のスタンディングシュートで反撃。三重No.1浅井、北國No.12田代の両ゴールキーパーの好守もあり、序盤はロースコアの緊迫した展開が続く。北國は今シーズン新加入のNo.5樋口の活躍などで、15分過ぎから引き離しにかかるも、退場者を出している状態での不正入場により、4分間のパワープレイの時間を三重に与えてしまい、流れを引き寄せられない。逆に三重No.15伊藤にロングシュートを決められて逆転を許す苦しい展開となるが、20分過ぎからは、No.9横嶋の3得点を含む北國の6連取により、前半は14対10の北國4点リードで折り返す。
後半に入っても、北國の堅守とスピーディーな攻撃は衰えることなく、No.9横嶋のポストシュート、ベテランNo.8中村の速攻により点差を広げ、完全に主導権を握る。一方、三重もNo.12ゴールキーパー毛利が7mスローを3本阻止するなど、好守で必死に応戦するも、後半20分過ぎには脚が止まってしまい、点差を詰めることができなかった。北國は前半からのリードを守り、終始、落ち着いた余裕のある展開で、28対17で勝利し、地元で首位を守った。
オムロン 37 (18- 7, 19- 4) 11 HC名古屋
- 『立ち上がりもたつくものの、オムロン快勝で6勝目!』
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立ち上がり、オムロンは、8番石立の速攻からのカットインシュートで先制し、3番高田の速攻で2点連取する。名古屋も6番鈴木の右45°からのロングシュートで対抗し8分には、9番外本の中央からのカットインシュートで4対4の同点とし、10分過ぎまでは一進一退の攻防となる。しかし、11分過ぎからはオムロンの一方的な展開となり、2番城内の速攻、7番藤井のカットインシュート・ロングシュート、途中出場の5番稲葉の2連続速攻などで、前半17分から9連続得点し、前半を18対7のオムロンリードで終了した。
後半も立ち上がり早々、7番藤井のカットインシュートでオムロンが先制すると、11番永田の速攻、17番東濱の左45°からのミドルシュート、5番稲葉の左45°からのロングシュートなどで5連続得点する。名古屋は、6分過ぎ、8番阪本のポストシュートで久々の得点をあげるものの、その後もオムロンは3番高田の速攻・サイドシュート、14番前田のカットインシュート、6番吉田の7mスロー、ポストシュートなどで6連続得点するなど攻撃の手を緩めず、後半は名古屋の得点を4点に押えた。結局、37対11でオムロンが快勝した。攻撃ばかりが目立った感があったが、1番藤間、12番山中が随所に好セーブを見せてくれた。
ソニーセミコンダクタ九州 32 (17-15, 15-13) 28 広島メイプルレッズ
- 『ソニー、ホームで広島を破り2位堅守! スピーディーなゲームに観衆も大満足!』
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ソニー高橋の7mスローでゲームが動き出す。ソニーはセット攻撃とはいえスピーディーに走りまくり得点を決めていくのに対して、広島はディフェンスからマイボールにするや否や、一次速攻から二次速攻までしつこく攻め、こちらも走って得点を重ね、900人を超える観衆の中、スピード感あふれるスリリングな展開となった。前半の山場として18分13秒に広島がコートプレーヤー3人になる苦しい場面もあったが、その後は、広島新城のサイドシュートなどで粘りを見せ、前半は17-15、ソニーの2点リードで折り返す。
後半に入り、7分21-17とソニーが4点差をつけるが、広島は、大前のポスト攻撃から呉、新城のコンビで21-19と追い上げる。ソニーは、田中の得点などで12分25-21とするが、広島は、植垣などで5連取し26-25と逆転に成功する。ソニーも黒木のパスカットから高橋の速攻などで応戦し、残り10分27-27。ソニーは、広島呉へマンツーマンディフェンスを仕掛け、高橋らの3連取などで広島を突き放し32-28で勝利した。ソニーは、前後半要所の7mスローを決めた高橋、止めたゴールキーパー中島のポイントが大きかった。
◆ 男 子 ◆
湧永製薬 33 (15- 6, 18-11) 17 琉球コラソン
- 『地力に勝る湧永が琉球を一蹴し6勝目!』
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琉球コラソンのスローオフで試合開始。スタートから湧永製薬の6-0ディフェンスに決め手を欠く琉球に対し、湧永はNo.2谷村のカットイン、No.13新のサイドシュートで着実に加点する。一方、琉球も多彩なポジションチェンジからNo.19内山のステップシュートで反撃を試みるが要所で湧永ゴールキーパーNo.1志水に阻まれる。湧永が琉球のミスを得点につなげ、4連取で突き放し、前半を15対6の9点差で折り返した。
後半も安定したディフェンスから速攻、セットプレーと確実に加点する湧永に対し、琉球 は3-2-1ディフェンスからクイックスタートを行い、スピードで対抗するが湧永のディフェンスを崩すことができず、逆にミスを誘発されていまう。最後は33対17で湧永が琉球を一蹴した。
トヨタ紡織九州 32 (14-15, 18-17) 32 トヨタ車体
- 『トヨタ紡織九州、土壇場で追いつき引き分けに持ち込む!』
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トヨタ車体のスローオフによりゲームがスタート。車体No.5高智のミドルシュートをNo.1松野が好セーブ、紡織No.19鈴木のサイドシュートで先取点を奪う。トヨタ車体もNo.22門山のシュートで同点に。両チーム共に確実に得点を重ねていくが、車体は速いパスまわしからディフェンスをゆさぶりポストシュートで得点へ結びつけ一歩リードする。前半21分には車体No.19銘苅が7mスローを決め11点目、一方の紡織も22分にNo.7呉の技ありシュートで10点目をあげ25分にはNo.20藤山のミドルで同点に。結局車体が15対14の1点リードで後半へ。
後半も車体No.22門山のシュート、紡織のNo.19鈴木のサイドシュートが決まり目が離せないシーソーゲームが続く。後半15分には、車体No.8藤田が2分間の退場、しかし、1人少ない状態での車体の守りはかたく紡織にリードを許さない。紡織は後半23分にNo.22石黒のシュートで同点(28対28)に追いつくが、28分には、No.6村上が2分間の退場。この間に車体が得点し残り1分で32対30と2点リード。すかさずタイムアウトをとった紡織は、29分14秒に呉が決めて1点差、さらに終了直前にNo.19鈴木のシュートが決まり、32対32の同点で終了のブザーが鳴った。