第38回日本リーグ2013-2014 Season
試合結果
JHL戦況報告 第20週
第1日・2014/02/08(土)
第2日・2014/02/09(日)
第3日・2014/02/11(火)
◆ 男 子 ◆
トヨタ自動車東日本 34 (15-15, 19-14) 29 トヨタ紡織九州
- 『後半に勝負を決めたトヨタ自動車東日本』
- 第38回日本ハンドボールリーグ花巻大会、トヨタ自動車東日本対トヨタ紡織九州の試合は、トヨタ自動車東日本のスローオフで開始された。先制点はトヨタ紡織7番呉のロングシュート。2・4の変則ディフェンスで積極的に仕掛け、トヨタ自動車東日本のミスから連続得点。前半20分11-9とリードする。対するトヨタ自動車東日本は3-3の堅いディフェンスから8番松本、9番吉田の確実なサイドシュートや速攻で得点を重ね、追い上げをはかる。前半23分で12-12とおいつき、15-15で前半を終了した。
後半、流れはトヨタ自動車東日本10番玉井が猛攻撃。両チームGKの好セーブも光ったが、トヨタ自動車東日本がリードする展開が続き、会場も盛り上がりを見せる。岩手県出身、5番遠山の活躍もあり、後半25分31-27。互いに退場者も多く出て、白熱した試合となった。34-29でトヨタ自動車東日本が勝利した。今回の試合でトヨタ紡織九州7番呉と6番村上が通算800得点を達成するなど、華やかしいゲームとなった。
トヨタ車体 34 (15-11, 19- 7) 18 北陸電力
- 『トヨタ車体首位をキープ ! !』
- 先制点を決めたのは、トヨタ車体4番熊谷。対する北陸電力も4番切越、15番宮下らの得点で、前半10分過ぎに同点とする。そして前半12分、17番赤塚の得点で逆転に成功。しかし、すぐ後に再び同点となる。前半20分までは、1点を争うシーソーゲームとなった。前半20分を過ぎた頃、トヨタ車体の速攻での連続得点が続き、15-11でトヨタ車体リードのまま前半を折り返した。
後半が始まって3分、トヨタ車体の3連続得点で7点のリードを広げる。北陸電力もミドルシュート、カットインでシュートを狙うが、トヨタ車体1番木下の好セーブにより得点になかなかならない。その間もトヨタ車体の速攻の得点があり、リードは後半23分で15点となる。北陸電力はGK16番川添、21番有江の両者が好セーブを連発するものの得点がなかなか入らず、北陸電力が点差を縮めることができなかった。最終的にトヨタ車体の勢いのまま試合が終了し、34-18で幕を閉じた。
琉球コラソン 33 (18-12, 15-10) 22 豊田合成
- 『琉球コラソン、東長濱や棚原らを中心に着々と加点、6勝目をあげる』
- 豊田合成のスローオフから試合が始まり、前半立ち上がり琉球コラソン6番東長濱が得点を決める。豊田合成は前半シュートミスが続き、そのミスから琉球コラソンに逆速攻され、連続得点される。前半は、18対12で琉球コラソンリードで終える。
後半は、豊田合成GK16番藤堂の好セーブ、後半開始から3連続得点もあり、4点差につめよる。しかし、豊田合成は退場や失格が続き流れがつかめず、終始琉球コラソンのリードで試合が終了した。
◆ 女 子 ◆
広島メイプルレッズ 30 (12-12, 18-15) 27 オムロン
- 『広島メイプルレッズ、接戦を制す』
- オムロンの先制点ではじまり、一進一退の攻防で徐々にオムロンがリードを広げ、12分過ぎには3点差をつけるも前半残り6分で広島メイプルレッズが逆転。お互いゆずらず前半を同点で終える。
後半は広島メイプルレッズの得点からはじまり、ほとんどの時間帯で広島メイプルレッズがリードしている展開。残り9分で同点においつくも、広島メイプルレッズはオムロンの逆転をゆるさず確実なプレーで流れをつかみ、3点リードで逃げきった。
◆ 男 子 ◆
トヨタ自動車東日本 29 (14-12, 15-12) 24 北陸電力
- 『トヨタ自動車東日本、ホーム3連勝』
- 試合開始直後、北陸電力が17番赤塚のシュートで先取点をあげるも、トヨタ自動車東日本の9番吉田の連続ゴールと10番玉井の7mスローで3-1とトヨタ自動車東日本がリードした。その後は一進一退の攻防を繰り返し、前半14-12でトヨタ自動車東日本のリードで折り返した。
後半立ち上がり、トヨタ自動車東日本が18番上野、8番松本、9番吉田らの4連取で波に乗るかと思われたが、北陸電力も15番宮下、4番切越、23番成田らで4連取し、一進一退のもつれた展開になった。中盤にトヨタ自動車東日本が18番上野の3連取で突き放し、トヨタ自動車東日本が29-24とホームゲーム3連勝を果たした。
トヨタ紡織九州 29 (15-14, 14-14) 28 トヨタ車体
- 『トヨタ紡織九州の劇的な勝利』
- 前半立ち上がり、トヨタ車体はGK16番坪根のファインセーブからの速攻や7番藤本の7mスロー、8番藤田らが連続得点を決め、トヨタ車体が6-1とスタートダッシュに成功した。対するトヨタ紡織九州は、アグレッシブな4-2ディフェンスから態勢を立て直し、前半13分以降は連続失点することなく、逆に終盤に20番藤山、2番中畠、15番野田らの得点で猛追し、15-14と逆転に成功し、1点リードで前半を折り返した。
後半は、両チーム4連取した後、トヨタ紡織九州が2番中畠、20番藤山らのシュートでリードを保っていたが、トヨタ車体は22番門山のパワフルなシュートや15番鶴谷のサイドシュートで徐々に追い上げ、残り1分で同点に追いついた。更に、逆転を狙ったトヨタ車体の攻撃を、ノータイム寸前でパスカットからトヨタ紡織九州6番村上がサイドシュートを決め、トヨタ紡織九州が29-28と劇的な勝利を納めた。
大崎電気 31 (18-13, 13-11) 24 琉球コラソン
- 『地力に優る大崎が力を見せつける 』
- 大崎電気のスローオフで試合開始。試合はコラソン6番東長濱秀作のステップシュートで動き出す。すかさず大崎は7番宮﨑がミドルシュートを決め会場が沸く。その後8分間は、一進一退の攻防が続き、9分過ぎから大崎10番小室のカットイン、20番石川のランニングシュートなど4連続得点でコラソンを突き放す。コラソンも6番東長濱秀作のロングシュート、11番榎本のカットインで反撃。しかし大崎は、18分過ぎからポスト、速攻、サイドなど多彩な攻撃で5連続得点、15-8と差を広げにかかる。コラソンも18番名嘉真吾のカットインなどで取り返し、前半を18-13と大崎5点リードで終了。
後半に入り、コラソン1番棚原のロングシュート、速攻、ミドルシュートと大活躍があり、8分過ぎに同点に追いつく。その後お互いに点を取り合い、中盤に大崎がタイムアウトを請求。この時点でコラソンが22-21と1点リード。タイムアウト直後、態勢を立て直した大崎は、7番宮﨑のミドル、6番豊田の速攻などで3連続得点。26分には29-23と差を6点に広げ、勝利を決定づける。後半、コラソンの頑張りで引き締まった見ごたえのある試合になったが、地力に優る大崎が31-24の7点差で勝利した。
大同特殊鋼 32 (16-13, 16-11) 24 豊田合成
- 『後半に地力を発揮した大同特殊鋼が勝利』
- 豊田合成のスローオフで試合開始。大同は堅いディフェンスから11番平子、13番加藤、9番武田で3連取し、試合を優位に進める。その後、合成は7番桶谷、4番野田のミドルシュートなどで14分に追いつき、7-7の同点とする。大同はタイムアウトを取り立て直しを図る。その後、合成の不正入場による選手退場の間に大同11番平子のシュートなどで3連取。その後は両チームともにボールに密集する激しいディフェンスを展開。両チームGKの好守もあり、点差は縮まらず16-13と大同が3点リードし前半が終了する。
後半に入り大同は5番石橋、11番平子の7mスローなどで4連取とリードを広げることに成功。その後、試合は早い展開で互角に進むが、合成は要所でのシュートミスが響き、点差が縮まらない。逆に大同は3番野村、9番武田の速攻で得点を積み重ねて試合は大同ペースに。合成も7人攻撃で得点するものの、大同5番石橋の連続得点で点差は開き、32-24と大同が勝利した。
◆ 女 子 ◆
三重バイオレットアイリス 24 ( 9-10, 15- 4) 14 HC名古屋
- 『三重、後半の堅守で逆転勝利』
- HC名古屋は5-1ディフェンスで試合開始。最初のオフェンスで、HC名古屋19番金塚の速攻で先制点をあげる。対する三重は6-0ディフェンスを展開。三重は13番黒川のシュートですぐに同点に追いつくも、その後は一進一退の攻防が続く。前半19分、三重に退場者が出ると、HC名古屋3番伊藤のサイドシュートなどで三重に3点差をつける。しかし、三重も譲らず5番大山が得点を重ね、前半はHC名古屋が10-9の1点リードで折り返す。
後半開始から、三重は20番原、13番黒川、21番池原らの5連取で逆転に成功する。その後の三重は、堅いディフェンスを見せ、後半12分までHC名古屋に得点を与えない。この状況にHC名古屋も、タイムアウトを申請し現状を打開しようとするも、三重6番阿久田の3連取などで点差を開けられてしまう。その後は三重の勢いが最後まで衰えず、24-14で三重バイオレットアイリスが勝利した。
ソニーセミコンダクタ 26 (16- 6, 10- 6) 12 飛騨高山ブラックブルズ岐阜
- 『ソニーにプレーオフ進出を決めた勢いあり』
- 前週、プレーオフ進出を決めたソニーが前半のスローオフ。ソニーは8番儀間、18番藤井が得点を決め、立ち上がりに2-0とリードした。飛騨高山も5分過ぎから、5番池之端、11番柴田の連続得点で追いついく。対するソニーは、5番田中の速攻や4番高橋、13番石井の得点で差を広げようとするが、飛騨高山は5番池之端のミドルシュートや、GK1番菊地の好セーブで、一進一退の攻防が10分過ぎまで続き、6-4と飛騨高山がリードされた所で山川監督は1回目のタイムアウトをとり立て直しを狙う。しかし、ソニーの迫力あるディフェンスは崩せず、逆にパスカットやミスからの速攻を受け5連続得点を許した。早々と2回目のタイムアウトをとり、フォーメーションを試みるも決まらず、前半6-16と大差をつけられた。ソニーGK12番飛田は終了間際の7mスローを阻止し、7m阻止数で133本となり歴代トップに並んだ。
後半、飛騨高山はGK1番菊地の再三のファインセーブや、粘りあるポストプレー、ミドルシュートで対抗したが、3度のパワープレーを生かせず、7mスローの失敗も重なり、得点差を縮めることはできなかった。ソニーは18番藤井の7得点、5番田中の5得点などで26-12と圧勝し、チームの勢いの差が出た結果となった。ソニーGK12番飛田は、後半にも2度の7mスローを阻止、歴代記録を135本に伸ばし、一気に7m阻止数で歴代1位に躍り出た試合となった。
◆ 男 子 ◆
大崎電気 30 (16-15, 14-11) 26 湧永製薬
- 『湧永 惜しくも勝ち星逃がし、プレーオフ進出を決められず』
- プレーオフ進出に向け負けられない試合が続く湧永は、地元広島で大崎を迎えての一戦。両チームとも、6-0ディフェンスで守りから速攻へと切り替えの早い攻防を展開。序盤から激しい攻防が続く中、湧永9番佐藤の退場を機に、大崎が6番豊田、7番宮﨑、10番小室で5-2とリード。湧永も、9番佐藤、11番樋口の好リードから5番成田らが打ち込み、前半11分には7-7と同点に追いつく。この後、中盤以降は一進一退の攻防が続き、どちらも主導権を譲らず16-15と大崎リードで前半を終えた。
後半開始直後、湧永15番今井の退場を機に、大崎は7番宮﨑、10番小室で18-15と3点差をつけるも、湧永も大崎10番小室の退場に乗じ6番野村、9番佐藤の得点で1点差に詰め寄る。湧永1番志水、大崎16番木村の両GKの好セーブもあり、試合は引き締まった展開に。中盤に入り、大崎は湧永のミスから速攻に繋げ、後半14分過ぎには24-20と主導権を握る。湧永は、得点チャンスを作るも大崎GK16番木村に阻まれ苦しい展開に。湧永はエース5番成田が得点を挙げるも、大崎24番信太、8番東長濱らに打ち返され点差を広げられる。残り3分を切り、湧永GK1番志水の好セーブから5番成田、6番野村が得点を挙げ3点差まで詰め寄るも、最後までノーマークシュートを決めることができず、30-26で大崎電気が勝利した。
◆ 女 子 ◆
広島メイプルレッズ 30 (19- 8, 11-12) 20 飛騨高山ブラックブルズ岐阜
- 『メイプルレッズ、地元最終戦を飾る』
- 広島での最終戦、レギュラーシーズン1位を狙うメイプルはしっかりと勝ち星を重ねたい一戦。飛騨高山のスローオフで試合開始。前半5分までは、2-2と互角の展開、両チームGKの好セーブもあり得点が伸びない中、メイプルは2番増田をトップに置く3-2-1ディフェンスから速攻を操り出し、徐々に点差を広げ前半8分までに7番宋、15番高山の得点で5-2とリード。セットオフェンスでも多彩な攻撃を見せるメイプルは、2番増田、3番高橋らで得点を重ね、攻めあぐむ飛騨高山をしり目に15分には10-3と一気に点差を広げた。ここで飛騨高山は2回目のタイムアウトを請求し立て直しを図る。すると、攻撃にメリハリ出てきた飛騨高山は7番中村、5番池之端で連続得点を見せるが、逆にメイプルが7連続得点を挙げ、点差をさらに広げる。結局前半は、19-8とメイプルが大きくリードして折り返した。
後半に入り、メイプルは4-2ディフェンスから積極的にボールを奪い速攻を仕掛ける。負けじと飛騨高山も、メイプルのミスを突いた速攻などで応戦、点差を広げられまいと粘りを見せる。点差は離れているが、一進一退の攻防が最後まで繰り広げられ、最終スコアは30-20でメイプルに軍配が上がった。また、メイプル15番高山が10得点(シュート率10割)と活躍を見せた。
北國銀行 27 (16- 5, 11- 4) 9 HC名古屋
- 『北國銀行が堅守速攻でHC名古屋を一蹴』
- HC名古屋のスローオフで開始した試合は、6分までに2-2と互角の展開だったが、北國銀行14番河田の7mスローを皮切りに3番鰍場、9番横嶋らを中心に、22分までに10連続得点を見せた。対するHC名古屋は、GK12番瀧澤のファインセーブ、10番上野のカットインなどで食い下がるが、北國銀行の堅いディフェンスを崩しきれず、前半は16-5で北國銀行が優位のまま折り返した。
後半になっても、北國銀行の積極的なディフェンスが機能し、HC名古屋のミスを誘い出し一気に8連続得点。HC名古屋も2番池田の速攻などで巻き返しを図ろうとするが、地力に勝る北國銀行が27-9で、HC名古屋を一蹴した。
三重バイオレットアイリス 30 (11-15, 19-12) 27 ソニーセミコンダクタ
- 『三重バイオレットアイリス、後半の猛攻で勝利 !』
- 三重バイオレットアイリスのスローオフで試合開始。両チームとも、堅いディフェンスで前半7分過ぎまで0-0。三重20番原の速攻で試合が動き出す。その後は、一進一退の攻防を繰り返し、前半19分過ぎにはソニー8番儀間のカットイン、4番髙橋のサイドシュート、18番藤井の7mスローで3連続得点。対する三重も21番池原、13番黒川のサイドシュートで応戦するが、ソニーは8番儀間、18番藤井の得点で、15-11とソニーリードで前半を折り返す。
後半は、三重が、23番早船、20番原の活躍で、後半11分に19-20と1点差に追いつく。ソニーも突き放そうとするが、後半20分に三重23番早船のミドルシュートで同点。その後も三重10番飯田の連続速攻など4連続得点で逆転に成功。ソニーは勝負所で17番錦織が2分間退場となり、三重はその間に20番原のミドルシュート、10番飯田のサイドシュートで突き放す。終盤、ソニーも13番石井の回り込みや、5番田中のカットインで追いつこうとするが、最後まで守り切った三重が30-27でうれしいタイムアップとなった。