第38回日本リーグ2013-2014 Season
試合結果
JHL戦況報告 第22週
第1日・2014/02/19(水)
第2日・2014/02/22(土)
第3日・2014/02/23(日)
◆ 男 子 ◆
大同特殊鋼 35 (17-12, 18-18) 30 大崎電気
- 『大崎トップ通過決められず。大同・13番加藤のポストプレーが光る』
- 大同は一試合残し、大崎は最終戦。両チーム共にこの試合の勝敗が最終順位に大きく影響することもあり、双方共やや固さが見られるスタート。ややゆっくりとした得点進行の中、試合が動きはじめたのは10分すぎ。大崎のミスを確実に速攻に結びつけ、徐々にリードを広げていき18:00、4点差をつけられて岩本監督たまらずタイムアウト。息を吹きかえすかと思われた大崎だったが、ムードは変わらず、5点差で前半終了。
後半に入り巻き返しを図りたい大崎だが、大同ディフェンスを崩せず、無理なシュートが相手速攻につながり、6分には22-13と9点差とされる。ロングシュートが決まらない大崎はポストプレーに活路を見出すも、5点差にするまでがやっと。大同8番久保が15分に失格になるが、この好機をも生かすことができず、ズルズルと後退して5点差にて敗退した。ミスが多く、決定力を欠いた大崎に対し、大同22番高のミドル、ポスト13番加藤のシュートやパスが要所で輝いたゲームであった。
◆ 男 子 ◆
豊田合成 24 (10-10, 14-11) 21 北陸電力
- 『最終戦、接戦を制し豊田合成が勝利!』
- 豊田合成をホームに迎えた北陸電力の最終戦、豊田合成のスローオフで試合がスタートする。前半立ち上がり4分、豊田合成14番中村の先制点で試合が動く。北陸電力はすかさず10番小川のシュートで追いつくも、豊田合成20番出村、11番加藤の連続得点で3-1と豊田合成がリード。北陸電力も10番小川の2連続得点から同点とする。両チームともなかなか流れをつかむことができずシーソーゲームの展開。流れを変えたい豊田合成は前半21分、タイムアウトを要求する。試合再開直後、20番出村の意表をついた得点から8-7とリードするも、北陸電力は4番切越の得点ですぐに追いつく。展開が変わることなく10-10で前半が終了する。
後半開始直後、北陸電力は4番切越のロングシュート、17番赤塚の速攻で2点リードするも、豊田合成も20番出村の連続得点で追撃し、なかなか流れを譲らない。後半20分、豊田合成は20番出村の速攻からの得点で19-17とリードするも、退場者を出し同点に追いつかれる。残り2分で22-20豊田合成リード。たまらず北陸電力はタイムアウトを要求し作戦を立て直す。しかし無常に時間は流れ、24-21で豊田合成が接戦を制した。
琉球コラソン 24 (13-12, 11-11) 23 トヨタ紡織九州
- 『トヨタ紡織九州、地元最終戦勝利のがす』
- 琉球コラソンのスローオフでスタート。先制したのは紡織No.7の呉、そして紡織No.2中畠の得点で2対0とする。一方コラソンもNo.15松信がシュートを決める。9分20秒にはコラソンNo.21連が得点し、4対4の同点とする。10分過ぎにはコラソンの攻撃のリズムもよくなり、No.1棚原、No.21連、No.18名嘉の得点などで、紡織にリードする。紡織もNo.21鈴木のポストシュートなどで12対13と追い上げをみせるが、1点差でハーフタイムをむかえる。
後半に入り紡織のディフェンス力も上がり、コラソンの得点を封じる。その間に紡織No.7呉、No.6村上の連続得点で、今度は紡織がリードする。16対15でむかえた後半10分、紡織No.21鈴木が2分間退場と7mスローをコラソンに与える。コラソンはNo.21連が7mスローを確実に決め、16対16の同点とする。両チーム一進一退の攻防が続く中、この試合の勝負を決めたのは、23対23でむかえた28分33秒にコラソンNo.1棚原がミドルシュートを決め逆転。紡織も最後までゴールを狙ったが23対24でコラソンが接戦を制した。
トヨタ車体 32 (16- 8, 16-17) 25 トヨタ自動車東日本
- 『トヨタ車体、リーグ1位でプレーオフに臨む ! 』
- リーグ優勝を狙うトヨタ車体が13番富田のポストシュートで先制。3番石戸のカットインなどで4連続得点し、トヨタ車体の流れでゲームが進んだ。トヨタ自動車東日本も9番吉田のサイドシュートや速攻で反撃するものの、トヨタ車体の堅い守りとキーパー21番甲斐の攻守もあり16対8で前半を終了した。
後半はトヨタ自動車東日本の4番山田、18番上野が4得点決めるなど、トヨタ自動車東日本が押し気味の展開が続いたが、トヨタ車体がキーパーを16番坪根に替えて流れをとめた。終始リードしながら、堅い守りを続けたトヨタ車体が32対25で勝利し、レギュラーシーズン1位が決定した。
◆ 女 子 ◆
北國銀行 27 (16-12, 11-14) 26 広島メイプルレッズ
- 『横嶋姉妹の活躍で、北國薄氷を踏む勝利!』
- 地元の大声援を受けて登場した北國だが、先手をとったのは広島。司令塔のNo.7宋からポストのNo.15高山への絶妙なパスが通り先取点を挙げる。対する北國は左サイドのNo.7田邉で追いつくと、No.9横嶋かおるの速攻などで得点を重ね、序盤の主導権を握る。このままペースを維持したい北國だが、セットオフェンスでミスが続き、逆にNo.7宋らの速攻で広島に逆転を許す。この北國のピンチを救ったのが、センターNo.13の横嶋彩と姉のポストNo.9横嶋かおるのコンビネーション。攻撃を組み立て、自身のカットインやミドルシュートで得点を重ねる。No.7宋らで必死に追いすがる広島だが、北國の攻守が冴え、4点差で前半終了。
後半に入りNo.7宋とNo.15高山で攻める広島は、14分21-21と同点に追いつく。しかし北國も横嶋姉妹の活躍で広島に主導権を渡さない。試合は1点をめぐる白熱した内容となり終盤へ。1点を追う広島は、残り10秒北國のパッシブプレーでボールを得ると猛然と北國ゴールへと迫る。同点かと北國応援団の悲鳴が上がったが、広島は痛恨のパスミス。勝利の女神は北國に微笑んだ。
オムロン 35 (14- 8, 21- 5) 13 三重バイオレットアイリス
- 『オムロン、地元最終戦に快勝し、リーグ戦1位通過!』
- 立ち上がりからオムロンのスピーディな攻撃で、開始9分までに6対1と試合をリードする。しかし、そこから三重バイオレットアイリスも23番早船の連続得点や速攻で3連取し、リズムを掴み出す。その後もGK12番毛利の7mスロー阻止を含む再三のファインセーブや連続得点で、残り6分には2点差までつめよる。対するオムロンは、残り5分から相手のパスミスから速攻や三重バイオレットアイリス4番竹内の2回の退場を機に5連続得点し、14対8の6点リードで前半を折り返す。
後半に入り、オムロンの積極的なディフェンスで次々と得点を重ね、一気に10点差とする。その後もオムロンの勢いは止まらず、13番勝連の速攻や10番相澤のサイドシュートなどで10連続得点し、ワンサイドゲームの様相となった。三重バイオレットアイリスは20番原がカットインやミドルシュートで得点するが、地力に勝るオムロンが35対13で快勝した。
◆ 男 子 ◆
湧永製薬 28 (13-17, 15- 9) 26 大同特殊鋼
- 『湧永逆転勝利、樋口11得点の活躍!』
- プレーオフ前哨戦となる一戦は、大同22番高の速攻でスタート。22番高、10番岸川、8番久保で得点をあげる大同に対し、湧永は11番樋口のミドルシュート、3番木村のポストで追随する。10分6-6の同点から大同が22番高、3番野村らで4連取しリードを奪う。湧永は決定機をつくるも大同GK12久保の前に得点をあげられない時間が続いたが、11番樋口が連続得点をあげ、追い上げる。その後互いに得点をとりあうも4連取がそのまま点差となり、17-13と大同リードで前半を終える。
後半に入ると大同は若手中心にメンバーチェンジ。攻撃のリズムが作れずにいると、湧永に3連取を許してしまう。湧永はペースをつかみ、その後大同を10分近くノーゴールでおさえる。攻めては11番樋口、9番佐藤らで6連取と大同を突き放す。特に11番樋口は11得点の大活躍。大同は若手を中心に戦い、11番平子、5番石橋がサイドから得点をあげ、湧永を追いあげるも届かず、湧永が逆転勝ちとなった。プレーオフに向け大同は不安要素を、湧永はよいイメージをもつことになった一戦であった。
◆ 女 子 ◆
HC名古屋 19 ( 6- 9, 13- 6) 15 飛騨高山ブラックブルズ岐阜
- 『HC名古屋、ホーム最終戦で今季初白星!』
- 連敗を脱出したいHC名古屋のスローオフで始まった試合。ホームの勢いに乗り、5番高橋のカットインで先制したHC名古屋。続けて4番福井のミドルシュートで連取。ディフェンスでも積極的にプレッシャーをかけ、飛騨高山にリズムをつかめさせない。さらに攻めるHC名古屋は、ポストプレーで得点を上げ、3-0と最高のスタートを切る。一方の飛騨高山は、HC名古屋のアタックディフェンスに対応し始め、5分には8番松本の2連取で1点差に詰め寄る。さらに勢いに乗りたい飛騨高山であったが、HC名古屋GK16番戸塚の好守に阻まれ、同点にできない。両チームディフェンスで踏ん張り、一進一退の攻防となる。ここで飛騨高山はディフェンスシステムを変え、リズムを取戻すと12分に同点。18分には逆転に成功する。その後も得点を重ねた飛騨高山が9-6とリードし、前半を折り返す。
後半に入り、追いかけるHC名古屋がGK16番戸塚の好手などで流れをつかむと、ミスが多くなった飛騨高山にジリジリと追い上げ、17分に12-12の同点。20分には逆転に成功する。その後もミスが止まらない飛騨高山に対し、攻撃の手をゆるめないHC名古屋がリードを広げ、19-15で今季初勝利を上げた。