第45回日本リーグ
2020-2021 Season
試合結果
RESULTS

JHL戦況報告　第3週

第1日・2020/09/12(土)
 
第2日・2020/09/13(日)

　◆　男　子　◆

ジークスター東京　22 (10- 9, 12-13) 22　琉球コラソン

  • 　『上位進出を狙う両チーム、互いに一歩も譲らない展開に！』
  • 　26年ぶりの日本リーグ藤沢大会は、横浜創学館で育ったコラソン２番村田選手のシュートで口火を切った。コラソンは15番松信選手が9メートルよりも高い位置でディフェンスする積極的なディフェンスシステムで、ジークスターのテンポをあげさせない。しかし、ジークスター23番センターの豊本も積極的に選手を動かしスペースを作り出しシュートまで持っていく。ジークスターは6メートルに沿うように6人を配置するディフェンスで隙を与えず、最後の壁として立ちはだかる日本代表66番甲斐選手の好セーブもあり、前半15分を過ぎて7対3とジークスターがリードする。その後は、コラソン1番棚原選手の7ｍスローが成功、ディフェンスのパスカットからの連続得点もあり、一進一退の試合展開に。前半を10対9のジークスター1点リードで折り返す。
    　ジークスターのスローオフで後半開始。序盤はコラソンのセットオフェンスが上手く決まらず、逆速攻で連続得点したジークスターが突き放しにかかる。後半5分で15対10と5点差をつける。しかし上位進出を狙うハンドボール王国沖縄のコラソンも黙ってはいない。東京の15番土田選手が2分間の退場中に、13番峰岸選手のゴールなど2連続得点などもあり点差を再び2点差まで詰めに行く。怪我から復帰し、今期さらなる奮起を狙うコラソン23番佐藤選手の得点もあり後半15分には1点差に詰め寄る。そして17分、7番石川選手が得点しついに同点に。参入1年目で上位進出を狙うジークスターもポストの17番高橋選手との2対2から得点を積極的に狙いに行くが、15番松信選手、16番ゴールキーパーの内田選手を中心とした堅い守りをなかなか崩せない。その間に、34番東江選手のリバウンドの得点などでついに逆転。終盤はジークスターがゴールキーパーを下げてフィールドプレイヤーを7人にする、7人攻撃を仕掛け、ノータイムペナルティースローを獲得。これを88番東長濱選手がしっかり決め、22対22で試合終了となった。

トヨタ車体　　　38 (20- 7, 18-10) 17　ゴールデンウルヴス福岡

  • 　『ダブルスカイも出た！トヨタ無傷の3連勝』
  • 　トヨタ車体15番右利き右サイドの富永選手のムササビシュートでの得点を皮切りに、日本代表選手を多数揃えるトヨタ車体が開始早々3連続得点でリードする展開。ゴールデンウルヴス福岡も負けじと、同じく右利き右サイドの10番江藤選手、昨年得点ランキング2位の99番伊藤選手の得点を中心に攻撃を組み立てていく。前半18分、満を持して22番の監督兼選手の門山選手が出場。21分には8点差とするチーム14得点目を決める。その後も車体は富永選手、16番伊舎堂選手、7番藤本選手らが得点を重ね前半を20対7のリードで折り返す。
    　後半は福岡のスローオフ。後半開始1分過ぎ、車体の渡辺選手の見事なカットインを空中で接触したとして、福岡20番野口選手が退場に。一人少ない福岡だが、その間に28番三浦選手が意地の得点。その後はセンターに位置する北詰選手がセットオフェンスを落ち着かせ、徐々に福岡を突き放す。後半17分には、車体の7番藤本選手から渡辺選手へのダブルスカイプレーを決める。今季日本大学より新規加入の4番川崎選手も得点を決めさらに勢いに乗る。25分には25番山田選手が決めトヨタ車体はコートプレイヤー全選手が得点。昨年の悔しさをはらすべく下位脱出を狙う福岡も7番佐藤選手、99番伊藤選手が終盤に得点。38対17でトヨタ車体が勝利した。

豊田合成　　　　31 (16-11, 15-16) 27　トヨタ自動車東日本

  • 　『合成が終始リードのまま勝利』
  • 　前半の立ち上がり東日本のミスからの速攻で先制した合成は、10番水町のミドルシュート、21番小塩のサイドシュートなどでリードを広げた。東日本も果敢な攻めを見せるも合成12番ゴールキーパー中村の好セーブで得点差を縮めることはできず、前半を16対11の合成5点差リードで前半を終えた。
    　後半、東日本6番川端のサイドシュートなどで一時3点差まで詰め寄ったが、合成が2人退場の場面も活かしきれず、逆に19番徳田、9番趙のロングシュートなどでリード。31対27で合成が勝利した。

大同特殊鋼　　　33 (14-13, 19-18) 31　湧永製薬

  • 　『逆転に次ぐ逆転劇の中、大同が粘り勝ち』
  • 　開始早々、21番小澤のステップシュート、11番平子の速攻などで大同が4対1とリードしたが、17番瀧澤の退場の間に23番福田のサイドシュート・速攻で一旦は湧永が逆転した。その後、一進一退の攻防が続いたが、湧永のパスミスからの速攻で大同が再逆転し、前半を14対13の大同1点リードで前半を終了した。
    　後半立ち上がり、5番成田の連続シュートで湧永が早々に同点とすると、その後はお互いに点を取り合い逆転に次ぐ逆転の展開となった。
    　終盤20番東江がステップシュートなどで連続得点し2点差とすると、そのまま逃げ切り大同が勝利した。

　◆　女　子　◆

プレステージ・インターナショナル　アランマーレ　25 (15- 8, 10-12) 20　飛騨高山ブラックブルズ岐阜

  • 　『アランマーレが逃げ切り、初勝利を飾る。高山金選手が４００得点達成！』
  • 　序盤はアランマーレが11番朴のディスタンスシュートなどで3-0とリードする。高山は3番平野のポストシュートなどで反撃するが、粘り強いアランマーレのディフェンスや速攻に対応できず、リードを広げられる。また、高山は3度の退場による数的優位のチャンスを活かすことができず、アランマーレは5番佐々木を中心に得点を重ね、7点リードで前半を終える。
    　アランマーレの勢いが止まらず11番朴のスカイプレー、12番安田のセーブが光り、後半10分でこの試合最大の11点差となる。その後一進一退の攻防となるが、高山は5番和田のシュートをきっかけに反撃開始。2番金や10番豊島で点差を徐々に詰めるが、アランマーレが逃げ切り25-20で勝利。なお、高山2番金は400得点を達成した。

三重バイオレットアイリス　34 (14-12, 20-12) 24　大阪ラヴィッツ

  • 　『ゴールキーパーの好セーブから流れを掴み三重が勝利』
  • 　三重の硬いディフェンスからの速攻などにより７連続得点で開始6分で7-0となる。7分過ぎからラヴィッツはゴールキーパー泉の好セーブと27番土居がセンターに入ったことで徐々にリズムを掴み17番藤井のロングシュートなどで3連続得点を繰り返し20分で1点差と詰め寄る。そこからは、一進一退の展開となり三重の2点リードで前半が終了した。
    　後半開始早々5番田中のミドルシュート、27番土居の速攻で同点となり、5分過ぎに藤井から10番川崎への絶妙なポストから初めての逆転となるが、途中から出場の三重ゴールキーパー花村が好セーブを連発し、ラヴィッツの流れを断ち切る。13分過ぎから三重19番万谷のカットイン、11番團のカットインやサイドシュートなどで8連続得点で一気に差を広げ34-24で三重が勝利した。

イズミメイプルレッズ　23 (15- 7, 8-10) 17　オムロン

  • 　『メイプルがアウェイで開幕2連勝！オムロンは今シーズン初黒星』
  • 　序盤は、メイプルが目まぐるしいポジションチェンジでオムロンディフェンスを翻弄し、10分までに4点をリードしペースを掴む。対するオムロンは、エース4番吉田のミドルシュートなどで反撃を試みるが、なかなか波に乗れない。その後も、各ポジションから満遍なく得点を重ねたメイプルが大きくリードして前半を折り返す。
    　オムロンが2番勝連、9番永田の日本代表コンビの得点で反撃を開始。7番岩渕の豪快なミドルシュートを含む3連取でメイプルを攻め立てる。しかし、メイプルはセンターバック21番近藤を中心とした多彩な攻撃と、運動量豊富な守備でオムロンの追撃を許さない。10番秋山ら若手の台頭を印象付けたメイプルに対し、最後までリズムに乗れなかったオムロンが今シーズン初黒星を喫した。

　◆　男　子　◆

トヨタ車体　　　33 (18-16, 15-17) 33　トヨタ自動車東日本

  • 　『両者一歩も引かぬまま、引き分ける。』
  • 　東日本の先制点から試合開始し、その後車体がリードするも一進一退の攻防で15分過ぎまで一点差の展開で進む。その後、お互いに退場者が出る中で車体が固い守りから連取し、初の4点差と広げる。両チームキーパーの好セーブもあり膠着状態が続く中、車体25番山田選手が退場したことを機に東日本が18ー16と2点差に詰め寄って前半が終了した。
    　前半に引き続き、点差が開くことのないまま時間が過ぎていった。そしてついに17分に相手のミスをうまく活用して東日本が逆転に成功。しかしその後もお互い一歩も譲らず、同点のまま残り18秒で車体がタイムアウトを取り、決勝点を狙うも東日本のディフェンスに阻まれ、同点のまま試合終了となった。

豊田合成　　　　32 (16-14, 16-16) 30　大崎電気

  • 　『豊田合成が逃げ切り3勝目』
  • 　前半、大崎電気スローオフ。豊田合成No.9趙が先制点をあげる。序盤は大崎の元木、合成の趙、両左腕が連続得点をあげた。開始10分、大崎電気、時村のレットカードからリードを許すも、No.22小山が前半6得点をあげ、体制を取り戻す。追いつきたい大崎だが、No.21小塩が要所で確実にシュートを決め、16-14と豊田合成が2点リードで折り返す。
    　後半も豊田合成趙の得点でスタートする。開始7分、大崎電気、小山の退場から数的優位を確実に決め、4点差に広げる。キャプテン小澤がサイドシュートをしっかりと決め、点差が縮まるも、No.12中村ナイスセーブに阻まれ、流れを掴めず。試合終盤、大崎電気小山の7mスローにより1点差に詰め寄るも、残り5秒で合成の小塩が7mスローを決め、32-30で豊田合成の勝利。

大同特殊鋼　　　30 (14-14, 16-14) 28　ジークスター東京

  • 　『ZEEKSTAR 好ゲーム展開するも惜敗』
  • 　出だしから両チーム動きが悪く、5分36秒にはZEEKSTARは失格者を出す。ただ、ZEEKSTARはゴールキーパーを下げた攻撃やゴールキーパー甲斐の好セーブでしのぎ、一進一退の展開となる。終盤ZEEKSTARはディフェンスの足がよく動き、14－14で終了。
    　後半は両チームともよく動き、ミスも少ない好ゲームの展開。中盤、大同吉田の速攻での得点などで3点リード。ZEEKSTARがタイムアウトを取り、ボールを回すが、大同久保がファインセーブ。大同は、残り2分で退場者を出すが、ゴールキーパーのナイスセーブで2点差で逃げ切った。

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