第35回日本リーグ2010-2011 Season
試合結果
JHL戦況報告 第2週
第1日・2010/09/11(土)
第2日・2010/09/12(日)
◆ 男 子 ◆
大崎電気 34 (18- 7, 16-17) 24 北陸電力
- 『地力に勝る大崎電気の圧勝!』
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北陸電力No.2髙橋のサイドシュートが決まりスタートする。お互いディフェンスを崩さず、一進一退の攻防が続くが、12分過ぎから大崎電気No.6豊田の速攻から4連続得点し、6対3と大崎電気がリードする。前半15分から大崎電気は、No.77宮崎を投入。3連続得点で9-4とリード。その後も大崎電気のペースで試合は進み、前半は18-7で終了する。
後半は大崎電気No.77宮崎のミドルシュートが決まりスタート。反撃したい北陸電力はNo.9落合のポストシュート、No.5桜井の7mスローが決まるが、大崎電気GKNo.12東の好セーブに阻まれ、後半15分で25対15と大崎電気リードのまま試合は経過する。その後もスカイプレーなど多彩な攻撃を見せて大崎電気の攻勢が続き北陸電力はその差を縮められないまま34対24で終了した。
トヨタ紡織九州 33 (19-11, 14-19) 30 トヨタ車体
- 『トヨタ紡織九州、前半の貯金でトヨタ車体の追い上げをかわし開幕2連勝!』
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フィジカルを全面に押し出すトヨタ車体、テクニシャン揃いのトヨタ紡織九州と好対照のチーム同士のぶつかり合い。両者6-0ディフェンスの立ち上りから、トヨタ車体はNo.22門山、No.14光増、No.17香川のバックプレーヤー陣が積極的にシュートを狙い、空いたスペースへポスト藤田が走りこみ得点を重ねる。一方トヨタ紡織九州はNo.20藤山が絶好調。開始から3連続でミドルを叩き込み応戦する。混戦を抜け出したのはトヨタ紡織九州。パスカットからの速攻などで、4連取し18分には13-6とリードを奪う。トヨタ車体はルーキーNo.10木切倉、No.13富田を投入し、流れを変えようとするがNo.10海道、No.7呉らの巧みなオフェンスを止められずに前半で8点のビハインドを背負う展開となった。
後半立ち上がり10分で15-25と点差が10点まで広がると、トヨタ車体はNo.13富田をトップに据え、アタックディフェンスを仕掛ける。GKNo.16坪根の好セーブも飛び出し後半20分には23-28と4点差まで縮める。トヨタ車体は、徹底的にポストNo.13富田にボールを集め、29分には30-32と2点差に迫ったが、惜しくも届かず地元開幕戦を勝利することができなかった。
湧永製薬 28 (11- 9, 17-12) 21 琉球コラソン
- 『湧永製薬、後半中盤に琉球コラソンを突き放し今シーズン初勝利!』
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開始34秒、7mスローを湧永製薬No.13新に決められ先制される。前半13分で2-6とリードされ、流れが悪いコラソンは、GKをNo.16内田からNo.22石田に交代。No.22石田の好セーブや高田匠のロングシュートなどで徐々にリズムが取れてきた琉球コラソンは、徐々に点差をちぢめ前半を9-11で折り返した。
後半、琉球コラソンは立ち上がりからミスが目立ち、後半5分10-14とリードされる。琉球コラソンは、湧永製薬のディフェンスが高めに上がりはじめたのを利用してNo.11栗崎の3連続得点などでねばったが、最後は力の差を見せつけられ21-28で湧永製薬に敗れた。
◆ 女 子 ◆
オムロン 25 (13-12, 12-13) 25 広島メイプルレッズ
- 『シーソーゲーム、決着つかず!』
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開始6分、試合の主導権をにぎったのは広島。5番大前のサイドシュートで先制すると4連取で4-0とリードする。追いかける立場となったオムロンは、7分に4番巻のポストシュートで初得点をあげると除々にリズムをとり戻し7番藤井のカットインなどで点差を着実に縮めていく。そして24分、オムロンは8番石立の得点で10-10の同点に追いつく。さらに攻勢にでるオムロンは3連取で13-10。その後、広島も反撃、前半は13-12とオムロン1点リードで折り返した。
後半、広島17番新城のサイドシュートで13-13と試合をふりだしに戻した。しかしその後はオムロンGK1番藤間の安定したキーピングもあり、オムロンリードで試合は進む。後半14分、19-17、オムロン2点リードから試合が大きく動く。粘り強くオムロンに食らいついてきた広島は10番呉の連取などで4連続得点、21-19と2点のリードを奪う。試合時間残り90秒25-23広島リード。しかしここからオムロンが意地の2連取。白熱の一戦は決着つかず、同点で幕をとじた。
北國銀行 27 (16- 9, 11- 8) 17 HC名古屋
- 『北國銀行、危なげなく2勝目!』
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前半11分を過ぎ5-5の同点。北國銀行No.4上町、HC名古屋No.7菅谷と両エースの得点などで一進一退の試合展開。しかし、ここからHC名古屋のミスが続き、試合の流れは一気に北國銀行。No.4上町、No.9横嶋、No.10野路による5連続得点で10-5。一方、HC名古屋もNo.6鈴木のカットインなどで追撃するも、ここ一本を決められず北國銀行にリードを広げられる。前半は16-9、北國の7点リードで折り返した。
後半立ち上がりも前半の流れをそのままに北國の3連取でスタートした。後半12分には21-11と北國銀行のリードは10点に広がる。北國銀行の攻撃をNo.1GK近藤を軸に粘り強く凌ぐHC名古屋だが、攻撃でリズムをつくりだすことができず得点は伸び悩む。その後も北國銀行の優位はゆるがず、27-17で北國銀行が勝利した。
ソニーセミコンダクタ九州 39 (18-12, 21-13) 25 三重バイオレットアイリス
- 『ソニー、層の厚さで三重を一蹴!』
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ソニーはNo.18張、No.5田中、No.3長野のテクニックあふれるバックプレーヤー陣が三重ディフェンスを切り裂き、前半6分で4-1とリードを奪う。ソニーの攻撃にミスが出始めると、三重に速攻が出てきて、前半23分には、ポストプレイにからんだソニーNo.3長野を退場に追い込みパワープレーのチャンスがあったが、ソニーNo.5田中のステップシュートやNo.18張のカットインなどで、逆にリードを広げられてしまった。ソニーの6点リードで前半を終える。
後半、スタミナ切れを感じさせる三重に対し、ソニーはNo.2郭を投入。郭のステップシュート、カットイン、ミドルシュートと大暴れで、9連取を奪ったソニーが、試合を決定付ける。控えメンバーを起用し始めたソニーに対して、三重はNo.5宮下、No.15伊藤のロングを中心に追いすがるが、失点が止まらずに、大量失点を喫してしまった。
◆ 男 子 ◆
大同特殊鋼 27 (16-14, 11-12) 26 豊田合成
- 『豊田合成が健闘するも、大同が辛くも逃げ切り連勝! 末松選手、100試合連続得点達成!』
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豊田合成No.10森光のサイドシュートで先制して始まった試合。その後、No.9武田のサイドシュート、No.4末松のカットインシュートで大同が得点するが、No.14中村のポスト、No.4野田のミドルシュートなどで前半19分10-9と豊田合成がリード。その後も豊田合成の3-2-1ディフェンスがよく機能し、思うようにペースがつかめない大同。しかし前半24分でNo.7地引がねじ込んで遂に12-11と大同が逆転する。大同が16-14と2点差をつけて前半を終えた。
後半立ち上がり、No.15芳仲のスカイプレー、No.2榊原のポストシュートで豊田合成が17-16と1点差まで追いついた。しかし、豊田合成は連続で退場者を出したのが響き、大同の4連続得点で後半8分には22-17と引き離されると、流れは徐々に大同に傾き始めた。その後、No.13今村のスピード感あふれるプレーで追いすがる豊田合成の攻撃を大同GKNo.16東の好セーブも含め、堅い守りで後半23分に27-23と大同リードで試合が進む。豊田合成も最後まで諦めずに後半28分に3連続得点で27-26と1点差まで詰め寄ったが結局地力に勝る大同が1点差で逃げ切り、No.4末松の100試合連続得点を勝利で飾った。
◆ 女 子 ◆
オムロン 32 (17- 7, 15- 7) 14 三重バイオレットアイリス
- 『オムロン、終始圧倒、2勝目をあげる!』
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オムロンNo.7藤井、三重No.13星野、ともに速攻からの得点で1-1。ここから早くも試合の主導権をにぎったのはオムロン。コートいっぱいを使ったリズムのよいボール回しから、No.7藤井の切れのあるロングシュートなどで一気に5連続得点。7分過ぎには6-1とリードを広げる。その後も三重の攻撃を押さえ込みながら速攻、サイドシュートで得点を重ねる。オムロンは着実にリードを広げると、17-7と10点差で前半を折り返した。
後半、大量リードのオムロンはさらに加速。安定した0-6ディフェンスからNo.3髙田の速攻、11番永田のポストシュートなどでも6連取9分過ぎには24-8とさらにリードを広げる。一方、攻め手を欠く三重もNo.13星野が狭い角度からのサイドシュートで一矢を報いるが、オムロンの優位は揺るがず。さらに後半、オムロンはNo.5ルーキー稲葉が躍動、高打点からのシュートで得点を重ね32-14でオムロンが完勝した。
広島メイプルレッズ 39 (17-10, 22- 6) 16 HC名古屋
- 『広島メイプルレッズ、今リーグ初勝利! 5番大前選手通算400得点達成!』
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前半序盤ペースをつかんだのは広島。4分、2-1のリードからリーグ通算400得点となるゴールを決めたNo.5大前の連取などで6-1とする。何とか食らいついていきたい名古屋だが、パスミス、シュートミスが続き広島にその差を広げられていく。22分、名古屋No.7菅谷がリーグ歴代8位となる532点をあげるも14-6と広島の優位は動かず。前半は終始広島ペース、17-10、広島7点リードで折り返した。
後半立ちあがり、No.7菅谷の3連続得点、No.5髙橋のミドルシュートなどで18-14、名古屋が一気に点差を縮める。名古屋に流れが傾くかに見えたが、ここから広島が猛攻、6分 No.2土屋のポストシュートから始まる10連続得点で28-14、大量14点のリードを奪う。 状況を打開したい名古屋はNo.4佐藤を投入するも、No.13安齋の速攻などで得点を重ねる広島の勢いは止められずタイムアップ。39-16で広島メイプルレッズが勝利をおさめた。
北國銀行 28 (12-14, 16-12) 26 ソニーセミコンダクタ九州
- 『北國銀行、後半終盤の連続得点でソニーに逆転勝利! 上町選手、通算600得点達成!』
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試合開始 とともに両チームの運動量と攻守の切り替えの速さに観客は魅了された。立ち上がり堅守なディフェンスを維持した北國No.10野路とNo.9横嶋がソニーのNo.18張を徹底マークし、前半14分8-6と北國がリードする。それでも、No.18張、No.3長野率いるソニーの攻撃は強力で前半22分には2連続得点で11-9とソニーが逆転し、最後まで粘る北國を振り切り14-12とソニーリードで折り返した。
後半立ち上がりは、ソニーの多彩な攻撃が決まりリードする展開となる。しかし、北國は2次速攻などで点差を縮めていき、後半24分にNo.19屋嘉の3連続シュートで北國が25-24逆転、ソニーは勢いに乗った北國を止めることができず28-26で北國銀行の勝利となり、北國No.4上町の通算600得点に花をそえる素晴らしい試合となった。