第37回日本リーグ2012-2013 Season
試合結果
JHL戦況報告 第17週
第1日・2013/02/09(土)
第2日・2013/02/10(日)
第3日・2013/02/11(月)
◆ 男 子 ◆
湧永製薬 36 (19-11, 17-10) 21 トヨタ自動車東日本
- 『プレーオフ進出を決めた湧永製薬』
- トヨタ自動車東日本のスローオフで試合開始。開始1分、湧永が谷村のミドルシュートにより先制点を挙げる。勢いのある湧永はサイドシュート、ミドルシュート、速攻などにより開始10分で8対2。ここで東日本はたまらずタイムアウト。その後、上野がミドルシュートなど前半5得点をあげる活躍を見せるも、終盤湧永が5連続得点を挙げ、19対11で前半を折り返す。
後半、東日本は変則の5-1ディフェンスにシステムチェンジし、反撃を試みるも湧永GK松村の好セーブに阻まれ、点差を縮めることができない。湧永は堅守からの速攻で着実に得点を重ねていく。東日本は高めの3-2-1ディフェンスに変更するなど流れを変えようとするが、流れは変わらず。前半同様、上野が活躍を見せるが、36対21で湧永の勝利。湧永が危なげなくプレーオフ進出を決めた。
トヨタ車体 30 (15-11, 15- 9) 20 大同特殊鋼
- 『トヨタ車体の快勝 ! 』
- トヨタ車体のスローオフで試合開始。トヨタ車体は13番富田のポストシュートで先取。対する大同も7番地引の速攻ですぐさま同点。その後お互いの持ち味を出し、トヨタ車体は15番鶴谷のサイドシュート、3番石戸のロング、カットインなどで加点。大同も13番加藤のポスト、カットインで一進一退の展開。20分過ぎまで8対8であったが、トヨタ車体が5番高智のカットイン、7番藤本のサイド、速攻などの連続得点で、前半を15対11とトヨタ車体4点リードで終了。
後半に入り、10分過ぎまではお互い得点を挙げ18対14の4点差のままで試合が進んでいく。しかし、トヨタ車体が多彩なセット攻撃と速攻でじわじわと点差を広げ、20分過ぎには8点差がつき、.7番藤本の速攻、.9番髙木のポストなどで勢いに乗り、一気に点差を広げ、30対20と10点の大差をつけトヨタ車体が勝利した。
琉球コラソン 31 (18- 9, 13-16) 25 北陸電力
- 『北電の粘り届かず、コラソン高いディフェンスから速攻で勝利』
- 両チームゆっくりとした立ち上がりで試合はスタート。北電は0-6ディフェンス、コラソンは高い位置からのプレスディフェンスを展開。その中、先制はコラソン5番村山のセンターからのミドルシュート。北電も19番佐々木が左45から飛びこみ同点。さらに11番榎本が得点し2-1とリード。しかし、この試合で北電がリードしたのはこの時間帯だけとなった。コラソンは高いプレスから相手のミスを誘い着実に速攻を決め、さらに23番水野裕紀が起点となり、セットでも得点を重ねる。北電は20分過ぎに4番切越のサイドシュートなど粘りをみせ、3点差にせまったが、9番落合の退場後は、再びコラソンに流れが傾き、前半は18-9とコラソンがリードして折り返した。
後半は立ち上がりから一進一退の攻防が続いたが、北電が粘りのディフェンスからリズムをつかみ、コラソン6番東長濱の退場を機に、カットイン速攻で追いあげをはかり15分すぎには3点差に迫った。コラソンはタイムアウトを請求し、その後互い点を取りあったが、コラソンがリバウンドをおしこみ連取、GK石田の好セーブもあり再びコラソンがリード広げる。残り5分
北電はディフェンスを高くあげプレスから3連取するが、コラソンも落ちついて対応し、31-25でコラソンが勝利した。
大崎電気 37 (17-16, 20-19) 35 トヨタ紡織九州
- 『一進一退の攻防、宮﨑を中心にした大崎電気が競り勝つ』
- 大崎のスローオフでスタート。トヨタ紡織は2-4ディフェンスで相手にプレッシャーを与えていく。先制は大崎14番岩永。紡織もすぐさま19番鈴木が右サイドからシュートを決める。大崎が得点を決めると、紡織がすぐに追いつく展開。大崎は、セットプレーから24番信太を中心に確実に得点を重ねるが、トヨタ紡織も10番海道を中心に速いパス回しで大崎のディフェンスを切り裂いていく。また、両チームともクイックスタートで速い展開から、一進一退の攻防が続き、前半を17-16で終える。
後半、大崎は7番宮﨑が出場、地元の熱い声援を受ける。前半同様、攻守の入れ替わりが激しく、目の離せない展開が続く。大崎は宮﨑を起点としてディフェンスをずらしシュートを狙っていくが、ミスが続き得点を重ねることができない。逆にトヨタ紡織は、相手のシュートミスから速攻に持ち込み得点を決め、ついに後半12分に23-22と逆転に成功する。しかし、大崎はクイックスタートからの攻撃ですぐに追いつく。その後、大崎14番岩永が相手のファールを受け、7mスローを得る。8番東長濱選手が冷静にこれを決め勝ち越す。一時大崎は10番小室の退場により5人でのプレーを余儀なくされるが、このピンチを堅いディフェンスで乗り切ると次第に流れをつかむ。大崎7番宮﨑のクイックネスを織りまぜたプレーに、相手ディフェンスは乱され、徐々に点差が開いていく。トヨタ紡織はタイムアウトを取るが、流れを変えることができず、再びタイムアウト。大崎 宮﨑にマンツーマンディフェンスをつけ、勝負をかけた。このディフェンスが功を成し、大崎のシュートミスから速攻につなげ、流れをつかみかけるが、時間が足りずにタイムアップ。得点を取りあうダイナミックな試合を、大崎電気が制した。
◆ 女 子 ◆
北國銀行 28 (14- 7, 14- 9) 16 HC名古屋
- 『北國銀行堅いディフェンスでHC名古屋に勝利』
- HC名古屋のスローオフで試合開始。開始30秒、北國銀行17番八十島が速攻から先制点。2分にも10番後藤がミドルシュートで得点を重ねる。ここからは一進一退の攻防が続き、HC名古屋はディフェンスの足がよく動き、6番鈴木や5番高橋のシュートなども決まり、14分には連続得点を挙げ、前半15分5-5の同点にする。ここで北國銀行はタイムアウトを請求。ここから北國銀行は6-0ディフェンスを高めにシフトしプレスをかける。HC名古屋が攻めあぐねる間に、北國銀行は速攻やカットインなど6連続得点などを挙げ、14-7で前半を折り返す。
後半立ちあがりは、HC名古屋がペースをつかみ、4番福井のロング、6番鈴木の速攻からのミドルで、後半10分で17-11とわずかながら得点をつめる。しかし、ここから北國銀行は堅いディフェンスでHC名古屋に得点を許さない。HC名古屋のディフェンスの足も止まり、北國銀行6番石野のミドル、7番田邉の速攻など10連続得点を重ね、ゲームを決定づける。終盤、HC名古屋も意地を見せて、6番鈴木、15番田邉の7mスローや速攻などで得点を返すも、28-16で北國銀行が勝利した。
ソニーセミコンダクタ 31 (20- 6, 11- 7) 13 三重バイオレットアイリス
- 『ソニー、前半のリードを保って大差の勝利』
- 前半立ち上がり、ソニーは田中のシュートで先制。しかし、三重も8番石坂のミドルシュートでて同点とした。その後もソニーは田中のミドル、藤井の7mスローで加点したのに対し、三重は19番万谷のロングシュートで応戦、6分までは3対2とほぼ互角の展開。しかし、エース早船を徹底的にマークされた三重は、ここから10分間ノーゴール。その間にソニーは18番藤井の7mスローや4番髙橋の速攻などで7点連取し、一気に差が広がった。三重はタイムアウトを取り、23番早船、19番万谷のシュートなどで粘りを見せるが、20対6とソニーの大量リードで前半を終了した。
後半三重は、17番小稲、13番黒川のシュートで立ち上がり2連取するなどペースを取り戻したが、前半の大差を覆すには至らず、ソニーが5勝目をあげた。
◆ 男 子 ◆
琉球コラソン 27 ( 9-11, 18-10) 21 豊田合成
- 『コラソン後半リズムに乗り勝利する』
- 豊田合成のスローオフで試合が始まる。琉球コラソンはディフェンスラインを上げ、合成のミスを誘おうとするが、合成は野田、今村が連続得点をあげ3点をリードする。一方コラソンは4分に名嘉がサイドシュートを決め、チーム初得点で3対1とする。その後、合成は中島のステップシュートなどで得点を重ねる。コラソンも東長濱、村山が得点し追い上げを見せる。前半22分にはコラソン内山が得点し8対7と逆転に成功するが、合成も長江、今村がシュートを決め11対9とし前半を終了。
2点をリードされ後半に望んだコラソンだが、本来のリズムにのり始め東長濱、連、村山らが次々と得点し、後半6分には15対12とリードする。コラソンGK石田の好セーブもあり、合成のシュートもなかなかゴールすることが出来ない。東長濱の2分退場中に合成は中島、長江が得点し、追い上げをみせるがコラソンの力が上回り27対21でコラソンが勝利した。
トヨタ紡織九州 37 (20-14, 17-17) 31 北陸電力
- 『トヨタ紡織九州 地元の声援を力にして勝利する』
- トヨタ紡織のスローオフで前半スタート。トヨタ紡織はチームカラーでもある速い攻撃で開始直後より鈴木、中畠、西端がシュートを決める。一方北陸電力も切越、落合、山原が得点し、両チーム共に点の取り合いとなる。そんな攻防の中、地元紡織は村上秀の速攻、中畠のステップなどで北陸電力にリードし、20対14で前半を終了。
まずは同点に追いつきたい北陸電力は後半、杉山、赤塚、佐々木がシュートを決め、13分には24対26と2点差まで紡織にせまる。19分に紡織の栗崎が2分間退場となるファウルで北陸電力赤塚が7mスローを確実に決め、28対28の同点とする。しかし、地元サポーターの声援にも後押しされ37対31と紡織が北陸電力の攻撃を抑え込み勝利した。
◆ 女 子 ◆
広島メイプルレッズ 26 (12-14, 14-11) 25 オムロン
- 『首位攻防戦広島メイプルレッズが制す!』
- メイプルのスローオフで試合開始。前半の10分間はオムロンの動きに硬さが見られる。メイプルは宋、高山のシュートで2対0と先行。オムロンは5分過ぎになんとか藤井、石立のゴールで2対3とする。中盤、オムロン東濱の2点連続ゴールから逆点し、リードするかに見えたが、メイプルも早川のサイドシュートで7対7の同点とする。20分過ぎから一進一退の攻防が続き、残り3分でオムロンGK藤間の好セーブをきっかけに3点連取し、2点リードの14対12、オムロンリードで前半終了。
後半、開始直後オムロンが16対12の4点差とするが、メイプルも良く粘り、新城がサイドから大前がポストから決め、逆転の口火を切った。10分に大前のゴールで同点、高山のシュートで逆点。オムロンも中盤から必死に追いつこうとするが、GK田口のファインセーブに阻まれ、後半19分に逆に19対22と3点差に離された。後半残り5分でオムロン藤井の3得点で1点差に追い上げたが、メイプルが逃げ切った。首位攻防をかけた一戦で白熱したゲーム内容で大変見ごたえのある試合であった。
◆ 男 子 ◆
大同特殊鋼 - トヨタ自動車東日本
- 『堅実な試合運びで大同が勝利!』
- トヨタ自動車東日本のスローオフでスタート。大同は3-2-1ディフェンスをしき、相手ミスから10番岸川の速攻で先制する。しかしトヨタも14番佐藤のサイドシュートで応戦。お互いに早い展開で点を取り合い、トヨタ12番関口の好守もあり、開始10分でトヨタ8対7でリードする。大同はチームタイムアウトを取るとその後は大同が逆転し、トヨタが追いかける形となる。3点差がついたところでトヨタもチームタイムアウトを取るが、試合の流れは徐々に大同に傾き始め、トヨタは18番上野の活躍で追いすがるも、大同2番棚原、18番下村らが得点を積み重ねて前半を22対14の大同8点リードで終了する。
後半に入り、大同3番野村らの得点でリードを広げる。トヨタはミスが失点につながる苦しい展開。トヨタ17番崎前らが得点するものの、大同10番岸川らが堅実なプレーを続けて、40対22で大同が勝利する。大差がついた試合であったが、両チームGKの好守もあり、見所の多い試合であった。
トヨタ車体 - 湧永製薬
- 『トヨタ車体が全日本総合の雪辱を果たす !』
- 昨年末に行われた全日本総合選手権決勝戦と同じ対戦カードとなった一戦は、湧永製薬のスローオフで始まった。開始早々湧永は15番今井のポストシュートで先制。トヨタ車体は5番高智のミドルシュートで同点とする。その後、湧永は2番谷村のロングシュートを中心に4連取し6対2とし、トヨタ車体はタイムアウトを請求。ディフェンスを修正するも、湧永リードのまま一進一退の攻防が続く。反撃したいトヨタ車体は湧永製薬の7mスローを21番甲斐がファインセーブすると、その勢いで徐々に差を詰めていく。対する湧永も2番谷村のロングシュートなどで逆転を許さず、前半は14対12の湧永リードで折り返した。
後半は、トヨタ車体が10分までに5番高智のロングシュートなどで4連取し、16対14とゲームを引っ繰り返した。対する湧永も15番今井のポストシュート、7番東江の7mスローなどで追撃するが、トヨタ車体のディフェンスを崩せず、速攻を許し、25対23でトヨタ車体が全日本総合のリベンジを果たした。